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【棘にご注意 − A.M 】1 ページ38
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どうしよう
どうしよう
君に刺さる。
どうしよう
どうしよう
次々と君を襲う
無数の棘
世間という
業界という
同業者という
数えきれないほどの棘
ちっとも痛そうな顔をしないから
僕の顔の方が歪んでしまう。
やめてあげて
心でそう思うのに
どうせ口には出せないんだ。
弱虫な僕
優しいんじゃなくて
弱いんだよ。
僕は弱い上に怖がりで
だから偽りの優しさで身を隠して
本当の自分を守ってる。
優しいなんて
ホントはウソ。
君はいつだって
自分に真っ直ぐ。
陰りのない言葉を
真っ白な心で伝えるから。
だから
君の心には
無数のキズ。
見えないキズが
君を覆い隠すのに
それでも君は真っ白だ。
白くて
白すぎて
時々、痛いよ。
正直に生きるには
苦しすぎるこの世界だから
君にはもっと
広い柔らかな世界が似合うのに。
こんなところにいたら
ダメなんじゃないかな
もしそう言ってみても
やっぱり君はきっと
凛と居続けるんだろうね。
＊
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年3月5日 1時
