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【ゆらりゆれるは花ばかり - N.K 】1 ページ26
＊
目を瞑り
五感を澄ます
こんなにも願っているのに
第六感は未だ目覚る気配もない
おかげで届くのは
現実のものばかり
ざわつく街の喧騒
傾きかけた陽の光
はしゃぐ子供の声
家族団欒の匂いと
佇む木々の息遣い
どれも幸せの象徴なのに
求める幸せはここにない
「ねぇ…どこにいんのよ？」
少し小高いこの空き地から
集落のように身をひそめるそこを
ただただじっと見つめる
キミから俺は見えてるの？
誰かに愛された人々が
肩を寄せ合い眠る場所
「なんで先に逝っちゃうかな…」
確かにせっかちなキミだったけど
なにもこんなに早くなくたってね
＊
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年3月5日 1時
