【地平線な心 - A.M 】3 ページ25
＊
仲直りした君としょーくんを見送って
昔よく2人であがった高台に来た
沈む夕日も花火も一緒に見たよね
ぐんと視界が広がって
海岸沿いから見るよりも広くて大きい
君の大好きな地平線
まっすぐ伸びて…伸びて…
ん？伸びて？
…しまった
思い出しちゃったよ
地平線てまっすぐじゃないじゃん
だって地球は丸いんだった
なんだよ
ぐるっと周って
結局またココに行き着くなんて
そんなの聞いてないよ？
このひそかな想いは
一直線に伸びて伸びて伸び続けて
いつかきっと僕からも君からも
見えなくなるんだって
そう信じてきたのに
まさか一周して帰ってくるなんて
ズルいよ ほんと
ズルいんだから
あぁ やばい
またデコボコ小人が発動しそう
初心忘るべからずだよって
僕の心に呪文をかけて
ふぅ 大丈夫
落ち着け 落ち着け
地平線でいいじゃん ね？
ぐるっと周ったっていいじゃん
地球上のどこにいたって
君から見えるってことなんだから
君の落ち着く場所になれるんだから
いつだってどんなときだって
君がまっすぐ歩けるように
僕は僕らしく笑うんだ
君が笑ってくれるから
すすめ
すすめ
僕の心
ただひたすら真っ直ぐに
Fin.
君とまーくんのお付き合いは
ずっとずっと昔から
それこそ しょーくんなんて目じゃない
困ったときも泣きたいときも嬉しいときも
どんなときだってまーくんを呼んでくれるのに
だけどもどうしたって
愛してるだけはもらえない
それならば
いつも君が見つめる地平線のようになろうと
心を穏やかに平らにしてみた
けれどまーくんは気づいてしまった
地平線は 地球は 丸いってことに
でも願うことはやっぱり君の笑顔だから
今日も誇らしくピンと胸を張るのです
＊でこぼこ＊
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年3月5日 1時
