でっかい愛 ２

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番になったってことは、

つまり、これを必要とする仲になったって、


みんなに宣言してるようなもんやねんけど。


やっぱり照れるねんもんっ。


お菓子を上からボンボン載せて、とりあえず視界から消す。


「あっ、とも、また、おやつばっかりあかんで」


「今日食べるわけちゃうからええの！」


「嘘や。
今夜のゲームタイム終わったら食べようと思てるやろ」


「う・・・ちょっとだけ」


「そう言うて、とも、いっつも一袋完食しますやん」


「最近の一袋は少なめやの！」


「ほんまに、この子は」


ブツブツ言いつつ、棚には返さへん大毅くん。


俺の身体のこと、心配してくれてるんよな。


「今日から半分残すって約束する」


「ええ子」


「重岡、日焼け止め持ってた方がええで。
買っとこ」


「ええやろ、別に」


「あかんって。
海行く聞いたし。
携帯用の化粧水と乳液やろ、
虫除けと痒み止めの薬と、
汗拭きシートに・・・」


「とも、大荷物過ぎひん？」


「いるものはいるから」


「いらん思うけどなあ」


「・・・」


じっと見たら、基本、俺に甘い大毅くん。


「必要です、うん」


即座に訂正。


素直に、カゴいっぱいの荷物持って、レジへ。


「重岡、さっきのカフェ払ってくれたから、俺払う」


「ええよ。俺、払っとく」


「あかん。こういうのは折半せなあかんの」


「ともんちに住ませてもろてるんやから、俺が払う」


「なら、」


なら、二人の部屋、探したいな。


声になりかけてて、慌てて、ぐっと堪えた。


番になったってことは、

俺の中では、一生、添い遂げるぐらいの覚悟。


でも、大毅くんは違うかもやし・・・


俺ら、まだまだ若いし。


将来のこと、話すのは、重いよな。


とか迷ってるうちに。


大毅くんがさっさとカードで支払いしてしもた。


店を後にする。


「大毅くん、ありがと」


「どういたしまして」


目が合うだけで、
ふわあっと甘い空気が流れ出す。


外でデートも楽しかったけど、
早く家に帰って、ぎゅってして欲しいなあ。


大毅くんもおんなじ気持ちやとええな。


「とも、手ぇ、繋いでもいいですか？」


「なんで聞くん」

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