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戦争が、始まった

所々から鳴り響く銃声、大砲の轟音に耳を塞ぎたくなる

もちろん私も戦争用のドロイドの為、銃を持って戦争に駆り出されている

どうやら今回の戦争は相当大きいらしく、目が眩むほど敵の数が多かった


訓練で精密にプログラムされた標準に合わせ、敵を撃ち続ける
隣で味方のドロイドが倒れ、また傍でドロイドが火花を散らしながら倒れていった

今私が居るのは、戦争の最前線
私が破壊されるのも時間の問題なのだろう

コネシマ様も同様に最前線で戦っているらしいが…まぁ、この区間はドロイドしかいないしこちらには来ないだろう


…あれ、何故今コネシマ様の事を考えた…?


コネシマ様の存在なんて、記憶回路に保存された記憶の1部のはずなのに
…なんで、この後に及んでコネシマ様の笑顔が脳裏を過ぎるのだろう

…コネシマ様に会いたがっている?私が?ドロイドが?まさか……

と、そんなことを考えていた時


乾いた音が響き、私の銃が破壊された

敵の放った銃弾が、私の銃の銃口に入り込んだらしい
火薬と火薬が激しく衝突し、摩擦熱によって引火され銃体が破裂して砕け散ってしまった

…どうしてこんなときに考え事をしていたのだろう、心底自分に腹が立つ


『__07回路ニテ、感情"怒"ヲ確認』


…こうなってしまっては、戦う手段が無い

敵は銃口をこちらに向け、私の核(コア)に狙いを定める

大人しく目を閉じて、自分の核(コア)が破壊されるその瞬間を待つ


その間も、瞼の裏に映るのは、太陽の様な貴方の笑顔だった

…嗚呼、せめて最後に


貴方の笑顔が見たかった


.





「…何してんねん、はよ逃げろやッ!!」


そんな声と同時、敵の呻き声が聞こえて目を開ける


「…何故ここに、コネシマ様」

「んなもん心配で見に来たに決まってるやろ!?なんで逃げへんねん、死ぬところやったんやで!?」


息を荒くして、そう言って私を抱き寄せるコネシマ様
その腕は酷く震えていて、いつもは元気な声色もどこか怯えているようだった


「…怪我してないか、血でてないか?」

…そうだった、コネシマ様は私が使い捨ての戦争用ドロイドだということを知らない

…伝えなければ、いけないのだろうか
もしそれを知ったコネシマ様に嫌われてしまったら…


ふと、視界に入る血走った敵兵の殺意に塗れた瞳

剣を掲げ、一目散にこちらに駆けてくる


コネシマ様がようやく気づき、剣を抜く…駄目だ、この間合いだと間に合わない


「………コネシマ様、!」

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鯉口(プロフ) - 赤羽 紫音さん» コメントありがとうございます! (2020年4月4日 3時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 紫音 - 凄い! (2020年4月4日 2時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ノアさん» 主催者の鯉口です。コメントありがとうございます(*^^*)まだまだ続きますので更新をお待ちください! (2020年2月29日 1時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ノア - めっちゃ好きです! 文才分けて欲しいぃ((( 毎日、楽しみにさせてもらってます! 更新頑張って下さい! (2020年2月25日 22時) (レス) id: 47bc0266fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鯉口 x他11人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月18日 19時

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