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人間になりたがったAI(kn) ページ27

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『__充電完了、再起動シマス』



頭の中でそんな声が響くと同時、ゆっくりと瞳が開いて視界が光に染まっていく
ようやくピントが合ったと思えば、そこは軍のアンドロイドが収納されている格納庫だった

人間のそれとほぼ変わらない腕を動かし、自分の体に繋がっている充電コードを引き抜く
身に纏っている軍服を整え銃を担げば、もう誰も私をアンドロイドだとは思わない…人間そっくりになった


…そう、私は人間じゃない…、人工的に創り出された"アンドロイド"(殺戮兵器)。


此処我々国で大量生産されている戦争用ドロイドの1体であり、その用途は「銃のみを持って戦争に赴き、敵に向かって乱射する」という…まぁ、使い捨ての兵士みたいなものだ

アンドロイドに支給されるのは銃1本のみであり、鎧も盾もない…本当に、特攻隊のようなもの。
壊れたら捨てる…それだけのために生み出された存在だった

それでも、ここ我々国の機械技術はすさまじく、アンドロイドの見た目はまんま人間である
むしろ、「アンドロイドです」と言われば驚くほど人間そっくりの見た目をしている

…まぁ、だからなんだという話なのだが。


ちなみに、私は他の戦争用ドロイドとは少し違う…"試作品08号"というドロイドであり、Aという個人ネームまで名付けられた
…というのも、私には他のドロイドにはない"知能"が植え付けられているからである

この国の幹部が1人、ロボロ様が「ドロイドに感情を芽生えさせることはできるのか」という実験を行っている
その実験台が、この私だ

感情をコントロールする電子回路が入っており、喜怒哀楽が感じられるかというデータ抽出を任せられている

正直なところ、この自分に感情があるとは思えないが…まぁそれは後々ロボロ様が確認するだろう。



…それよりも、もう時期大きな戦争が起こるらしい。
それに伴い、アンドロイド達も訓練が義務付けられている

私もその戦争に赴き戦う為、銃を背負って訓練場へと足を向けた

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鯉口(プロフ) - 赤羽 紫音さん» コメントありがとうございます! (2020年4月4日 3時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 紫音 - 凄い! (2020年4月4日 2時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ノアさん» 主催者の鯉口です。コメントありがとうございます(*^^*)まだまだ続きますので更新をお待ちください! (2020年2月29日 1時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ノア - めっちゃ好きです! 文才分けて欲しいぃ((( 毎日、楽しみにさせてもらってます! 更新頑張って下さい! (2020年2月25日 22時) (レス) id: 47bc0266fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鯉口 x他11人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月18日 19時

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