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『…私もお慕いしております。』
そう言うと彼は苦い顔をした。
gr「…私の名前はグル、グルッペン・フューラーと言う。西国の総統だ。ずっと言おうと思っていたが言えなかった。君が離れていくのではないかと思っていた。」
私は静かに彼の言葉に耳を傾ける。
gr「…あなたに想いを伝えたかったが意気地無しな私は伝えることが出来なかった。そんな中、東国の末姫との婚約が決まった。」
私の事だ。悟られないように私は分かりやすく傷ついた顔をした。
『嘘…』
gr「政略結婚というものだ。もう、取り消すことは出来ない。」
『…そうですか。それは仕方ないですね。』
gr「だが、私の心はいつまで経っても貴女をお慕いしています。」
『東国の末姫はとても傲慢で醜いとお聞きしております。私は知り得ませんが…お気をつけて。』
私がそう言うと共に彼のインカムがピピット音を立てた。
gr「そろそろ帰らなければならない、ここに来ることは減るかもしれないが必ず来ると約束しよう。」
彼は私に背を向ける。
――――
その日の夜、西国へ嫁ぐ準備のため城へ帰った。上の姉2人も父も馬鹿ばかりである。皆からすれば私は鬱陶しいのだろうがこの3人で国を回せるとは思えない。グルッペンさんにも傲慢だわがままだと言って貰えた私だ。向こうの国に行ったら早速東国が欲しいとお願いしてみよう。等と考えているといつの間にか1週間がたった。
引越しの荷物を全てあちらに移し、私は国を出る。しばらく馬車に揺られあちらの要塞に着いた。
出迎えてくれたのは金髪の快活そうな人と黄色いニット帽を被っている人だ。どちらも私を警戒している。
通された部屋にはグルッペンと赤いマフラーを巻いた人が座っておりその他の幹部であろう人たちも立っていた。私は黒いヴェールを捲りお姫様らしく挨拶をする。
『お初目お目にかかります。グルッペン・フューラー様』
私の顔を見たグルッペンさんはガタリと立ち上がり驚いた顔をしたものの直ぐにニヤリと笑い口元で少し嘘つきと呟いた後
gr「こちらこそお初目お目にかかります。A殿。」
と挨拶をした。これから楽しくなりそうだ。
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鯉口(プロフ) - 赤羽 紫音さん» コメントありがとうございます！ (2020年4月4日 3時) (
レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 紫音 - 凄い！ (2020年4月4日 2時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ノアさん» 主催者の鯉口です。コメントありがとうございます(*^^*)まだまだ続きますので更新をお待ちください！ (2020年2月29日 1時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ノア - めっちゃ好きです！ 文才分けて欲しいぃ((( 毎日、楽しみにさせてもらってます！ 更新頑張って下さい！ (2020年2月25日 22時) (レス) id: 47bc0266fa (このIDを非表示/違反報告)
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