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この国の兵士は勇敢だ。
仮死を恐れる者もいるが、それ以上に、勝ちたい、という強い意志を持っている者が多い。
しかし他人より脆い身体では、その願いも叶えられないままだ。
ゾムは、その運命に抗うために、彼らを英雄にするためにこの組織を作った。
本心に、�犹爐鵑任盥修錣覆き瓩函�彼曰くイカレた兵士のために。
――砕かれるだけの運命はもう、いらない。
ゾムがグルッペンに行った言葉だ。
グルッペンは最後まで特攻隊の設立に頭を悩ませたが、硬度が最低3は必要、という最低限の条件を付けて許可した。
チーノがこの組織には入れなかったのは、硬度が2.5という、最低条件を満たせなかったからである。
「俺は、いつも自分のことだけを考えて戦え、って言っとる。
特攻隊っていう名前だから、仲間をかばい合うのは最低限だ、って。
そんで、いっつもみんなどこかしら怪我して帰ってくる。
……けどな、俺だけがいつも無傷やねん。なんでかわかるか？」
その問いに、チーノは正解が分かっていながら、何も言えなかった。
代わりに、ゾムが心底悔しがる様子で、拳を握りしめながら言った。
「みんな、俺を守ろうとするんや。
必ず最初に俺の前に立って、先にいく。
俺に矢が放たれても、みんなが俺の盾になる。
だから、いつも俺は無傷やった」
ゾムは、たまに怪我をするときは確かにあったが、ほとんどが無傷で帰還する。
チーノはその姿に、彼はそれだけ強いのだ、と思い込んでいた。
しかし、そうではなかったのだ。
また、彼は、強く見えるだけで、本当は、誰よりも繊細で、脆い人だったのだ。
「この組織を作ったことに、後悔はない。
しちゃあかん。
後悔したら、今まで戦ってきた仲間を裏切ることになる」
「けど、辛くないわけ、ないですよね」
(みんな、あなたに恩を感じているから。
あなたのことを慕っているから、守ってしまうんですよ。
それが教えに間違ったことでも)
「俺、チーノの気持ちはよく分かるんや。
弱いままでいたくないって、俺もそうやった」
――でも、
「チーノが俺の部下じゃなくて良かったって、思っとる」
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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