こんなの、私には出来ません！！2【usss】

出来ません48 ページ5

snr side


コンコンコン


せ「はぁ〜い」


ノックとか珍しい。
メンバーはだいたいガチャってすぐ入って来るから………


『お仕事中失礼します』


やっぱり。俺の予想は合ってた。
Aちゃんが部屋に来てくれるなんて思いの外嬉しすぎる。


「い〜え〜！どーしたん〜？」


Aちゃんはとことこ俺のもとに駆け寄ってきて、パッと手を開いて見せた。


『これ！……違いますか……？』


Aちゃんのちっさな手の中を見るとそこには鍵があった。

それはよく見ると、俺がつい最近無くした鍵だった。

「………あっ！！これ俺が無くした鍵やんー！！ありがと〜な！」

椅子から立ち上がって頭を撫でてあげるとなんだかいつもより嬉しそうにしててちょーーー可愛い。


『やったぁ……よかったです』

「なんか嬉しそ〜やなぁ。」

『…んへへ、洗濯物干したてたら出てきたんです。センラさん困ってたから喜んでくれるかな〜って……』


なにそれかわいすぎるやろーーー。
こっちが顔赤なるて。
すっげーきゅんきゅんするんやけどっ！何この可愛い子は！？！？


「覚えてくれてたんかぁ〜。」

『もちろんです！』

「かわいいなぁ……」


ほっぺたを思わず両手で包んだ。
少し摘まむとむにゅってなって、さわり心地がすごくいい。ほっぺたってええやん、と思った。


『やめてくらひゃい』

「やめませーん。」


あーあ、睨んでるけどそれ上目遣いになってんだよな〜、ちゃんとドキドキさせていただいてますよ〜〜。


ほっぺたをはなしてあげるともう部屋から出ようとしてるのが伝わってくる。しまった！！くそ！！かわいい！！！


『ふぅ…。よし！もう戻りますね！』

またとことこ歩き始めるから慌てて追いかける。


「よいしょ〜捕まえた。」

後ろから抱きしめた。

『……わぁっ』

「まーだ帰さへんで？」




まだまだ貴方が足りません。




やっと二人きりになったのに、このまま終わるなんてもったいないと思わん？

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