SJ−妹溺愛主義−part8

１０００倍 ページ18

A side


お兄ちゃんたちを送り出した後、溜まっていた洗濯物を片付けて掃除機をかける

　

お風呂と洗面所とトイレも念入りに掃除しなきゃ！


夢中になって家事をしていたほうが、いろんなことを考えなくて済むから楽だ

　

昨日のドンジュンくん…


あたしの中では、かなりの衝撃だった

　

今まで見たこともない怒った表情で迫ってくるドンジュンくんを思い出すだけで体が震える


いつものドンジュンくんとは全然違う人みたいだった

　

明日は学校だけど、正直、顔を合わせたくない


距離を置くなんて言わなきゃよかったのかな？

　

考えれば考えるほど憂鬱になってくる


ジヨンに話しを聞いてもらおう



携帯を取り出すとジヨンに電話をかけた

　

A：「もしもし？ ジヨン？」


ジヨン：「A！ 大丈夫？」


A：「うん。 ちょっと話し聞いてもらいたいことがあるんだ…」

　

ジヨンは黙って、あたしの話を聞いてくれた


全部話し終わる頃には、ジヨンも私も泣いていた
　


ジヨン：「話してくれてありがとう。 明日はクラスでご飯食べよう！」


A：「いいの？」


ジヨン：「先輩にはテキトーに言っておくよｗ」


A：「ごめんね」


ジヨン：「大丈夫だって♪ これからも遠慮することなんかないんだからね」


A：「ありがとう」


ジヨン：「あたしはドンジュンくんなんかより、１０００倍Aのほうが好きなんだからね！」


A：「１０００倍ってｗ」


ジヨン：「Aの決めたことは応援するし、ちゃんと守るから！」


A：「本当にありがとう」

　

それからも、たくさん話してジヨンに元気をもらった

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