SJ−妹溺愛主義−part17

一直線 ページ9

ジヨンside


久しぶりに部活が早く終わったから、先輩に電話しながら歩いていると、校門の前でうずくまってるヨンファくんを見つけた


気になったから急いで電話を切って近づく
　


ジヨン：「ヨンファくん？」


ヨンファ：「…ジヨン先輩」

　

涙を拭って立ち上がったヨンファくん


なにがあったんだろう？
　


ジヨン：「大丈夫？」


ヨンファ：「はい」


ジヨン：「それならいいけど。誰かにいじめられた？」

　

なぜかクスクスと笑いだした


ますます謎な子だ
　


ヨンファ：「違いますよ。ヌナに振られちゃったんです」


ジヨン：「Aに？」


ヨンファ：「はい。」


ジヨン：「そうだったのかぁ」


ヨンファ：「運命だと思ってたのになぁー」


ジヨン：「辛かったね…」


ヨンファ：「はい。でも、まだ諦めません！ 絶対にヌナと付き合ってみせます！」


ジヨン：「ちょっと時間が必要だね…」


ヨンファ：「先輩はヌナにいろいろあったこと知ってるんですよね？」


ジヨン：「うん。ヨンファくんもAから聞いた？」


ヨンファ：「僕には教えてくれませんでした…」


ジヨン：「そっか。」


ヨンファ：「だから、決めたんです！ ヌナがなんでも話してくれるような男になるって！」

　

いつも可愛いイメージしかなかったけど、ヨンファくんって見かけによらず熱い子なんだなぁ。


本当に素直でAに向かって一直線で…

　

こんなに好き好き言われてたらAだって悪い気はしないはずだけど…


やっぱりまだドンジュンくんが忘れられないんだね。

　

もうちょっとAの気持ちの整理がついてから出会えば良かったのかな…

　
なんだかすごく切なくなって、涙目のヨンファくんの頭をぽんぽんってして、一緒に帰ることにした

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