SJ−妹溺愛主義−part16

本音 ページ13

ウニョクside


風邪のときは心が弱くなるとはよく言ったもんで、目覚めた時に誰もいないのは寂しかった


だるいから、まだ熱はあるみたいだし…
　


静かに寝てようと思ったけど、寂しさに耐えきれなくなって立ち上がる


ドアを開けて廊下に出た瞬間、フラッとして思わず壁に手をつく


こんなにひどいのは久しぶり…

　

のろのろ歩いていると後ろから声がした


A：「オッパ！ 大丈夫？トイレ行くの？」


ウニョク：「…うん」


振り向くと畳み終わった洗濯物を持ったAがいた


本当はAを探しに来たけど、なんとなく恥ずかしいからそのままトイレに入る

　

トイレから出ると、なにやらキッチンの方から音がする


なにもしないでそばにいてほしいのに…
　

Aを独り占めしたい気持ちになってキッチンへ向かった
　


A：「オッパ、まだ寝てた方がいいよ。今おかゆ持っていくから」


そう声を掛けられたけど、無視してAのもとへ向かう

　
抱きつきたいけど、風邪をうつしたくないし…

　

迷った挙句、Aのシャツの裾を引っ張った
　


A：「オッパ？」


ウニョク：「………。」


A：「お腹すいた？ 待ってて、いま温めてるから。」

　

違うって！ 甘えたいんだって！
　


A：「寒くなっちゃうから部屋に戻ってて」


そんなふうに言われちゃうと、なんか悲しくて…

　

ウニョク：「…だって寂しいんだもんっ」


思わず本音が出た

　

自分の言ったことが恥ずかしすぎて顔が赤くなってる気がする…

　

A：「オッパかわいい♪」


振り向いたAはニコッと笑って優しく抱きしめてくれた

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