爆モテの溺愛彼女ちゃん (ページ5)

今日:54 hit、昨日:363 hit、合計:95,591 hit

- ページ5

-

風邪で弱ってるのに、ほんのり赤くなってる頬がりんごみたいで死ぬほど可愛いな、とか思いながらゼリーを食べさせてたら、突然のキス。

あの日以来、久しぶりに触れた唇。

『樹くんが…すき、なの。』

今にも泣き出しそうな顔をして、俺を好きだという。

あ〜もう、マジでさ。

「本当にさ…勘弁して。」

どこまで俺を狂わせんの。

「可愛すぎて俺死にそうなんだけど。」

自分でも引くくらい甘い声が出て、そのままもう一度今度は俺から唇を重ねた。

部屋に響くリップ音。

可愛いキスじゃなくて、深く舌を絡めて、口内が熱くなるほどに何度も繰り返す。

『んぅっ…、じゅ、くるしっ…、』

「ちゃんと鼻で息してみ。」

『 …っ、むり、死んじゃ…う、』

流石に苦しかったのか、涙を流しながら俺の胸を叩くA。

少し唇を離せば、必死に肩で息してる。

「苦しかった？」

『 …ばか。』

「可愛いこと言うからじゃん。」

拗ねたように頬を膨らませる姿がまた可愛くて、目尻の涙を指で拭ってやれば、細い腕が伸びてきて抱きつかれる。

あ〜、ほんと。

こんな可愛い女が、この先いると思う？

「みぃ。」

『 …他の子にも、する？』

不安そうな声。

俺は気持ちを伝えたつもりだったし、必死にアピールしてたけど、Aには伝わってなかったんだとこの時に気づいた。

「顔見せて。」

『 …やだ。』

「俺顔見て言いたいんだけど。」

渋々離れた身体。

顔を見れば、涙がいっぱい溢れてくる。

「俺の気持ち、伝わってなかった？」

『っ…、だって、樹く…、他の子と、』

「そういう時期もあったのは否定できないけどさ。」

気にしてないんだと思ってた。

俺が他の子と遊んでも、いつも隣で笑ってくれてたから。

好きだと自覚してからは切ったし、ずっと俺なりの愛情表現はしてたけど、確かに…はっきり言ってねえな。

「俺、めちゃくちゃAのこと好き。」

『 …ほん、と？』

「本当。俺のものにしたいって思ってんの。」

目を見て伝えれば、さらに涙が溢れてくる。

涙でぐちゃぐちゃなのに、それさえも可愛い。

俺、可愛い以外の語彙力捨てた？ってくらいにその言葉ばかり。

「もっかい聞かせて。俺のこと、好き？」

『好き…、樹くんが、だいすき。』

どちらからともなく近づいた唇が、ゆっくり重なった。