溺愛 ページ4
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体育館でボールをつくと
響き渡る感じが堪らなく好きだった。
あと、シューズと床が擦れる音も。
廊下から体育館を覗くと
ひとりの少年がいた。
制服を着崩し、
バスケットボールのシュート練習していた。
シュートするたびワイシャツの裾が靡く姿は
眼福といったところだろうか。
『(小声)…
私がそう言葉を放った瞬間外したんだけど。
…なんかごめんね。
そんなことより、
ボールこっちに転がって来てるけども?!
いや、これ取るべき?取るべきか!?
いや、取った時なんて言えばいいの
“すみませんハハッずっと見てて”
なんて言えないって。完全ヤバい人じゃん!
Q.どうする私!?
▷ボールを取る
▷ボールを無視
そんなことを考えている間も
コロコロと転がってくるボール。
あぁーーー!どうにでもなれ!!
目を合わせないように
俯けばなんとかなる!!
Q.どうする私!?
▶︎ボールを取る
▷ボールを無視
?「ぁー、すみません。
ボールありがとうございます。」
『いや、とんでもないです。それでは。』
?「ぇ、ちょっと待って。…何でいるの?」
はい、おわたーーーーーー!
私の初日おわた。
なるべく穏便に温和な日常が
待っていると思っていた。
これでもう私は卒業まで
後ろ指刺されるんだぁ…ワァーン(考えすぎ)
?「ねぇ、Aだよね?」
何で知ってんの。怖いんだがぁ!!?
『ひ、人違いかと…』
?「カンAでしょ?俺だよ。
チャ ウヌ!」
『………ぇ、ウヌ?!
あの背の小さかった!?』
必死に逸らしていた目を一瞬にして合わせる
____チャ ウヌ(18)
(以下、UNと表記)
家が近所で幼い頃はずっと遊んでた仲だったが
ウヌが中学入学と同時に引っ越し
連絡を取らなくなった
UN「まぁ、昔はね?笑
今は、Aを見下ろせるみたいだけど笑
…あぁ
『本当にウヌだぁ…』
UN「そうだよ笑お父さんは元気?」
『元気だと思う笑
今、アメリカに居るから分からない笑』
UN「アメリカ!?A一人暮らしって訳?」
『いや、居候させてもらってる。
シェアハウス的な?』
UN「へぇ〜だから転校して来たのか。笑
いつでも、俺ん家きていいからな。
母さんも父さんも待ってるよ。」
『ありがとう、ウヌヤ〜』
UN「うん、そろそろ行こっか。俺送るよ。」
私たち2人は職員室まで思い出話に花を咲かせた。
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作者名:白夜 | 作成日時:2021年8月21日 1時