第十二章∝水の龍が、再び目を覚ます∝ ページ1
A「もう！離してってば、夏！」
そう言って私の腕を掴む夏の顔を見ると、
A「うわっ」
夏未「貴女って人は……」
夏の周りには黒いオーラが出ていて
夏自慢の長い髪がユラユラと揺れていた
夏未「ここまで来たのに…逃げ出すなんて、言わないでしょう？」
A「こ、怖いっ…怖すぎる…！」
夏未「なんですって！？」
A「だ、だから怖いってば！」
これまで夏が本気で怒ったのを見たことのない私は嘘じゃなくて、怒っている夏が純粋に怖かった
大人しい？女の子が本気で怒るとこんなに変わるんだ……と心の片隅で思った
私が泣きそうになるのを見た夏が怒るのを止めるのかと思いきや、
夏未「いつもそう！いい所まできたかと思うとAはすぐに逃げるんだから！」
………もっと怒り出した
A「逃げてなんかいないもん…」
夏未「そうかしら？
なら、どうして招集に応じようとしないの？」
A「っ…」
夏未「どうしたのよ？どうして何も言い返さないの？
何か言い返してみなさい」
私が何も言えないのを分かっていて夏はかなりの上から目線で私を見下ろす
A「やめてよ……やめてよ、夏……！
お願いだから一人にして…！」
夏未「だめよ」
A「なんで！？」
夏が掴んでいる腕を振り払った
A「私…、笑われるかもしれないけど瞳子監督を信じてたのっ……！
小さい頃の記憶を…二度も失って、信じられる人がいなくて…
だけど雷門イレブンの皆と出会って、瞳子監督とも出会って色んな旅をしてきて……心の底から瞳子監督の事を信じてた
たまに耳を疑うようなことを言うときもあったけど、
豪炎寺くんの時とか…、染岡くんの時も、皆のことを思って発言してくれるときもあった。
ウォールヘブンを使うな、と言われた時も私の身を心配して言ってくれたんだと思ったの」
子供のようにえぐえぐ泣きながらも自分なりに話し続けた
A「ずっとずっとお兄ちゃんに会いたい、会いたいって…思って。
今まで頑張って来た
瞳子監督の言うことを聞いてればお兄ちゃんに会えるんだって思った。
だけど結果がこれだよ？」
夏は、何も言わずに黙って私の話を聞いた
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桜音梨那☆彡(プロフ) - 楓さん» ようやく完結して主人公が兄と再会出来たこと、私もとても嬉しいです。驚異の侵略者編、本当にいいですよね………。もう少し絡み、混ぜときゃ良かったなと後悔してます………！！！！！！！！ (2019年9月2日 3時) (
レス) id: 13c01eead3 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 久しぶりに驚異の侵略者編を見ましたが、やっぱりいつ見ても泣けますね。桜音梨那☆彡さんの小説で改めてそう思えました。ありがとうございました。 (2019年9月2日 1時) (レス) id: 4c50105f71 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 完結おめでとうございます！ずっとと会いたがっていた妹ちゃんと兄である晴矢が元通りの関係に戻れてよかったです。孤児や家族を失った者たちの心境が複雑に入り雑じった驚異の侵略者編では、アニメでも小説でも本当に泣けました。 (2019年9月2日 1時) (レス) id: 4c50105f71 (このIDを非表示/違反報告)
月奈 - 分かりました！頑張ってください (2019年7月29日 10時) (レス) id: d43d89ba6b (このIDを非表示/違反報告)
糲 - すごき続きが気になります頑張ってください (2019年7月25日 13時) (レス) id: da437eb94b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜音梨那 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naomi8520/
作成日時：2019年7月1日 1時
