デジモンフロンティア＊五つのスピリットを持つ少女＊2nd

第０４４話「仲間割れ？」 ページ2

純平の考えは甘すぎる。


ビーストスピリットを持っていない人たちが叶うはずがない


ただでさえ今は敵がグロットモンしか出て来ていないおかげで私たちはここまで生き延びているだけ。


他の敵が押し寄せてきたら…


絶対にスピリットは奪われて、世界を救うとか夢のまたその夢の話になるのに


純平「けどよ〜！仮に森のターミナルを目指すにしても

伝説の闘士、スピリットがなきゃ意味ないだろ！」


A「それは仮の話でしょ？

現にグロットモンは私たちがいく場所全てに出現してる。

森のターミナルを目指している時点で私たちのスピリットを奪いに来ないとは確実に言えないよ」


……純平は何もわかってない。


伝説の闘士たちが守り抜いた世界を、


それ程簡単に、闇に勝てるって思い込んでる…


純平「そうだとしても相手が来るのを待つとか俺は反対だ！

それって逆に逃げてるだけだろ！？それは卑怯すぎる！！」


A「だったら一人でグロットモンに立ち向かっていけば！？

一致団結して戦うよりは単独行動でスピリットを奪われたいならそうすればいいんじゃないの！？

卑怯って言うけど泉の気持ちも考えてあげてよ！！

口だけで約束もしない言葉で励ましてあげてるだとかそんな簡単に言わないでよ！！」


皆の視線が一気に私に集まる。


気付けば、私は怒鳴っていたらしく…皆がかなり驚いていた。


それ以前に久しぶりに怒鳴った自分自身に驚いたけど…


深く深呼吸をすると俯いた


A「ごめんね、今のは忘れて」


闇の力は今も拡大に上がってる


輝二「A…」


泉「大丈夫よ、A」


俯いたまま泉の横に座ると膝の上に頭を乗せた


グロットモンがケルビモンにフェアリモンのスピリットを渡したとなると、


話はかなりややこしくなってくる…


…もしも私があの時に意地でも泉を守ってれば…


こんな厄介事にはならなかったのに。

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