戦場に咲く赤椿と恐れられた彼女は仲間とともに異世界にやってきた。【銀魂×ヒロアカ】 (ページ17)

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ヒーロー名はダサいやつにしたらいけません〈第十六話〉ページ17

思い出したくもなかった────

──私の異名なんて。

「………ん。Aさん!!」

貴「へっ。あぁ新八どうしたの?」

新「どうしたのじゃないですよ。さっきからずっと上の空だったから全然話も聞いてないんでしょ。」

貴「ゔっ……仰る通りです。」

神「大丈夫アル。誰にでも失敗はあるから気にすんなヨ。」

貴「あっありがとう…。」

最悪だ。

年下にこんなこと言われるなんて、、、

情けない……。

貴「何の話してるの?」

十「この世界では俺らは“ヒーロー”らしい。」

貴「??どういうこと?」

十「街中でミサイル男みたいな輩が出た時に市民を助けたりするような奴らだよ。」

貴「ほーほー。なるほど…って、そんな簡単になっちゃっていいの私達!?」

何か試験とか受けなきゃいけないでしょ!!

根「それは大丈夫ですよ。上の方から許可もいただきましたし。」

貴「そうなんですか…。」

よかったぁ、、、

てか、上の方って誰?

根津校長はどんぐらいすごい人?

謎は深まるばかりだなぁ。

新「で、今ヒーロー名を決めてるわけです!!」

貴「そうなんだ。皆はもう決めたわけ?」

新「はい!」

神「私はシンプルに『神楽』でいくアル!」

総「俺もシンプルに『ソーゴ』でいくでィ。」

十「俺は『トシ』でいく。慣れてる呼び名の方がいいからな。」

神「確かに十四郎はダサいアル。」

十「うるせぇよ!!」

新「僕は『ぱっつぁん』でいこうと思います!」

貴「えっ。新八マジでそれでいくの?」

新「はい。何か変ですか?」

貴「変っていうかダサッ……いや、それで大丈夫だよ!」

危ない危ない。

危うく本音が漏れるところだったよ。←

神「銀ちゃんも決めたアルか?」

銀「ん…まぁ、な。」

貴「…。」

銀時の奴、絶対私が怒ってるとか思ってるよね。

そうだよ怒ってるよマジでオコだよ!!!

銀「俺は『白夜叉』でいこうかな。」

貴「えっ」

十「それァテメェの攘夷戦争時代の異名じゃねぇか。何でそれに…。」

銀「別に意味はねぇよ。…ただかっこよさそうだなって思ったからこれにしただけだ。……それに、昔なんて関係ねぇ。俺には“今”があるからな。」

新「銀さん……。」

銀時の言葉は私に重くのしかかった気がした。