早く大人になりたい。 (ページ8)

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その後、皆動きやすい服装に着替えて試験場の入り口に立っていた。

なんか急にわくわくしてきた。

貴「・・・。」

「なぁ。」

貴「えっ?私?」

「お前しかいねぇだろ。」

いきなり黒髪のイケメンに話しかけられた。

うわぁ太宰さんの面影が・・・でも、悪い人ではなさそ。

「俺、羽田翼。」

貴「うっうん・・・・。」

「お前は。」

貴「?」

羽「だからっ!お前の名前!」

貴「・・・・沙村A。」

羽「・・・・。」

えっ・・・人にいきなり名前聞いといてだんまりとか何此奴苛々する。

羽「お前に勝つ。」

貴「」

──────は?

羽「お前に勝って雄英の“一番”になる。」

貴「何で其れを態々私に云うの?」

羽「俺の知り合いがお前が一番になる(・・・・・・・・)って云ってたから。」

貴「・・・・・え?」

羽「とにかくお前は俺のライバルだ。じゃあな。」

貴「はっはぁ・・・。」

何だよ此の展開。

てか、今凄い事云われた。

“ライバル”───。

貴「・・・・じゃあちゃんと其の肩書きを恥じないように実力発揮させてもらうよ。」

そして、試験は始まった──────。

羽「沙村A・・・・か。」