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映し出されたのはなーんか疲れた顔したおじさんだった。
『今、俺の事おじさんとか思っただろ。こう見えても未だ中年にもさしかかってないからな。』
何此の人!!!??
考えてること見抜かれたんだけど!!!??
『･･･まぁ、茶番は此処までにして。俺は相澤消太、雄英の教師だ。今からお前の試験の講評を俺が特別に云ってやる。』
｢特別にって･･･何か偉そうだな此の人。｣
｢Aちゃん!一応年上なんだから!｣
そんな言葉を聞き流しながら私は相澤消太と名乗る男を見る。
『まぁ･･･試験の結果は筆記、実技ともにトップで合格だ。とりあえずおめでとう。』
｢･･･あ、合格なのね。｣
合格通知ってもっとテンション上がるもんだと思ってたけど全然違うじゃないかーい。
『俺が主に云うのは実技についてなんだが･･････素人なのによく彼処まで俊敏な動きができたな。其れに加えて負傷した受験者を危険を顧みずに助けた。･･･此れはヒーローを目指していく上ではとても必要なことだ。よくやった。強いて言うことがあるならば･･･余り自分の力を過信しすぎるな。其れだけだ。』
おぉ･･･結構誉められてる･･･。
『じゃあ雄英高校でお前を待ってる。期待してるぞ、沙村A。』
其処で映像は終わった。
｢･･･合格おめでとうAちゃん!!!｣
｢ふっ･･･全て私のお陰だね。｣
｢誰もお前のお陰と云ってないでしょ。｣
｢･･･やっぱAちゃん私に対しては辛辣だよね。｣
｢勝手に云ってろ。｣
“受験者”を助けた、か。
｢･･･どうかしたのAちゃん?｣
｢･･･ううん。此れから、探偵社に顔を出す時間は短くなるかもしれないけど頑張ってくるね。｣
｢嗚呼、お前ならやっていける。頑張れよ。｣
───────これで私も雄英高校の生徒だ。
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作者名：deinareina0320 | 作成日時：2018年1月11日 18時
