猩々緋 ページ34
．
ザワザワザワッ
と、木々が風に揺れた。
風で乱れた髪の毛をかき上げながら
ナムジュンさんを見ると
目を見開き、口は息を飲んだ形のまま
一瞬で動きが止まってしまったようだった。
パキッ、ナムジュンさんが持っていた枝が
彼の力のせいなのか、わざとなのか
二つに折れた。
その枝を、後ろ手に少し遠くに投げ捨てると
私から目をそらさずに近づく。
歩いてるだけなのにその姿は素敵。
パシャパシャと全身を撮る
驚いた表情が、またいい。
「なんで… 」
嬉しくなった。
ナムジュンさんも思い出したみたい。
きっとこの人も夢を見ている
思い出した、って顔をしている
そう思うと、やっぱり嬉しい
「あの、はじめまして、じゃないですよね」
「カメラ助手のAです。打ち合わせとか、さっきとか、何度かお会いしましたよね。」
ニコリと笑うけど、まだナムジュンさんは
目を丸くしている。
ちょっと意地悪な返事だったかな
「いや、そうじゃなくて… 」
「ふふっ、はい。違いますね。今、気づきましたか？衣装のせいかな。」
衣装とメイクのおかげで気づいたんだろう。
そう言われたら、テテさん達は
どうして、すぐに気づいたんだろうか
不思議。
怪我の痕もなにも残っていない手の甲を
ナムジュンさんに差し出す。
その手を取ってまじまじ見て、
傷痕を探すナムジュンさん
「もう、何も無いです。痕も綺麗に消えました。」
「いつ？いつの話ですか。！僕達はいつ、会ったんですか？」
びっくりしたまま
本当に不思議そうに尋ねる。
テテさんとはやっぱり違うのね。
私は、なんだかもう、慣れちゃったな。
「私が、はじめてナムジュンさんに会ったのは…いつだろ。高校生くらいだったかもしれません。」
にこり、と笑うけど
ナムジュンさんは全然笑わない
逆に、余計に驚いた顔になる。
「ナムジュンさんは、いつ頃夢を見たんですか？」
．
．
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ディゴ(プロフ) - Tukiさん» え、本当に…？本当ですか？嬉しいコメントありがとうございます。やってみたい。だけではじめてしまい、内容も写真も好き勝手で更新もゆっくりですがこれからもよろしくお願いします。 (2018年6月30日 21時) (
レス) id: f5c3941b13 (このIDを非表示/違反報告)
Tuki(プロフ) - やばいです、本当に...(笑)全部自分が好きな感じので...ハマりました。 (2018年6月29日 19時) (レス) id: 1a543711cc (このIDを非表示/違反報告)
ディゴ(プロフ) - ジャスティンさん» そう言ってもらえると、嬉しいです。表現も気取ったお話も。そして私のキャラもぶれないように頑張ります(笑)コメントありがとうございます！ (2018年4月8日 20時) (レス) id: f5c3941b13 (このIDを非表示/違反報告)
ジャスティン(プロフ) - 情景が自然と頭に浮かんできます。 文章もこのくらい気取ったほうがものが好みなのでゆっくりじっくり読ませていただきます。更新楽しみにしてます頑張って下さい！ (2018年4月8日 16時) (レス) id: f0521caa98 (このIDを非表示/違反報告)
ディゴ(プロフ) - okasantoinoさん» とても嬉しいコメントありがとうございます。文章も作者も気取った感じでいきます(笑)キャラ設定が壊れないように更新頑張りたいと思いまーす。 (2018年4月5日 19時) (レス) id: f5c3941b13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ディゴ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時：2018年4月2日 1時
