色は空 空は色

一斤染 ページ30

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テテさんとの撮影は

夢と同じ。とはいかなかったけど

初めて会った時と二度目に会った時の

合わさった感覚でとても楽しかった。

やっぱり、私の中では

美しい、綺麗すぎる妖精みたいな人だ。



写真を確認すると

思ってた以上に素敵なものが撮れていた。



もちろん、ぐるぐる回ってるやつや

適当に撮ったやつは全く写っていないのもあったけど

その中にも偶然だけど素敵なものがあったり、なんとも不思議なものがあったり。

本当に楽しく撮影出来た。


テテさんの表情の素晴らしさに、カンさんと感動していると



「なんでそんな顔してんだろ、俺。」



当の本人は、今までの自分とは違う表情に
すごくびっくりしていた。



「メイクさんにお礼言った方がいいんじゃないですか。」



「いや、俺、もうそんな顔出来ないかも。」




少しだけ照れた表情のテテさんは

さっきの印象とは違う

キラキラとした印象ではなく

ふんわりとした印象だ。

オンとオフでカラーも変わる

うわぁ、うわぁ、と何度も見直すテテさん

それは、満足のいく出来なのかしら？

夢のおかげで気持ちも大きくなってたし

私も少し嬉しくなったし

自信が持てた。





今日は、みんなのいつもとは違う何かを

写真に出せたら。


それぞれの違う色を撮れたら。

と、ワクワクが止まらない。



次は？早くほかの人も撮りたい。

人を撮る楽しさを

私も、初めて知ったような気がした。








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