刈安 ページ14
．
そして、ある時は
あの、人間ではないような美しい男の子が
また出てきて、大きな手指を絡ませながら
一緒に昼寝をしているようだった。
キラキラと、木漏れ日が
スポットライトみたいに
彼のあちこちを照らす。
その光の下の彼は綺麗で美し過ぎて
本当に妖精なんじゃないかな。と思う。
木陰の部分でも、綺麗なのは変わらない
きっと、真っ暗な場所にいても
彼自身が発光するのではないだろうか、
と思うくらいに綺麗だ。
チラッと目を開けた彼はじっと見つめる私に
「ん ？ 」
と、言って少しだけ微笑むと
その大きな手の長い指をもぞもぞと動かし
ぎゅっと強く握り直した。
顔も手指も綺麗。
どこもかしこも綺麗な人。
「昼寝中じゃないの？目開いてるよ、そんなに見つめないで。眠れない。」
クスリと笑う口元が特徴的だ。
その、話す声すら綺麗で
思ったよりも低くて男らしくて
それだけは、私の思う
妖精のイメージとは違うところだった。
「あまりに綺麗だから、体から光が出そうだな。って思って見てたの。」
なんとなく私も指をもぞもぞさせ
握り直した。
笑っていた口元がキュッと結ばれ
少し戸惑うような表情をする。
その顔も可愛くて、美しい。
「変なの。俺、発光しないし綺麗じゃない！
それに、 俺は カッコイイ でしょ ？ 」
「そうだね。カッコイイ。 でも、それよりもやっぱり、美しい。って感じなの。嫌 ？ 」
ゴロン
と、こちらに寝返り
繋いだ手を少し上げて、それを見つめる。
「嫌、じゃないけど、俺、男だし。
カッコイイって言われた方がうれしいよ。やっぱり。」
その繋がってる手を私は目の前まで引き寄せ
じっと見つめ
「男とか女とか関係なく、生き物として美しいね、って褒めてるのに。」
私の中では最高の美しさだと、褒めてるのに
「なんか、変なの。」
なんて、言いつつも少し照れてるように見えたから
やっぱり人間ぽい所もあるのね
なんて思ったりした。
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ディゴ(プロフ) - Tukiさん» え、本当に…？本当ですか？嬉しいコメントありがとうございます。やってみたい。だけではじめてしまい、内容も写真も好き勝手で更新もゆっくりですがこれからもよろしくお願いします。 (2018年6月30日 21時) (
レス) id: f5c3941b13 (このIDを非表示/違反報告)
Tuki(プロフ) - やばいです、本当に...(笑)全部自分が好きな感じので...ハマりました。 (2018年6月29日 19時) (レス) id: 1a543711cc (このIDを非表示/違反報告)
ディゴ(プロフ) - ジャスティンさん» そう言ってもらえると、嬉しいです。表現も気取ったお話も。そして私のキャラもぶれないように頑張ります(笑)コメントありがとうございます！ (2018年4月8日 20時) (レス) id: f5c3941b13 (このIDを非表示/違反報告)
ジャスティン(プロフ) - 情景が自然と頭に浮かんできます。 文章もこのくらい気取ったほうがものが好みなのでゆっくりじっくり読ませていただきます。更新楽しみにしてます頑張って下さい！ (2018年4月8日 16時) (レス) id: f0521caa98 (このIDを非表示/違反報告)
ディゴ(プロフ) - okasantoinoさん» とても嬉しいコメントありがとうございます。文章も作者も気取った感じでいきます(笑)キャラ設定が壊れないように更新頑張りたいと思いまーす。 (2018年4月5日 19時) (レス) id: f5c3941b13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ディゴ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/daxlsw1/
作成日時：2018年4月2日 1時
