アバンティーズとほんわかライフ。

アイス ページ6

視点E

「あれえ？えいちゃんとAがいちゃいちゃしてる〜｣
「つりちゃん、おはよー｣
「おそようだろ｣
「まぜてー｣

は？と思っていると、重かった背中がさらに重くなる。ツリメまで背中に抱きついてきた。あーもーなんでこいつらはこんなに人と触れ合いたがるんだよ。

「つりちゃん重いよー！潰れるー！｣
「アイスひとくちちょうだい｣
「あ〜！半分食べたー！、ぐえ」
「話聞いてやれよ｣

相変わらず自分のペースを乱さないツリメ。俺らの中でもダントツにマイペースでふわふわしている。
Aもどちらかといえばゆるい性格だから、ツリメとAが揃うと、見ているだけでは癒やされるところもあるけど、絡まれるとちょっと面倒だったりする。

「やっぱえいちゃんとAは落ち着く｣
「えー？そう？｣
「俺も？｣
「なんか独特の…無言じゃないんだけどずっと話してるんじゃないけど…なんか…｣
「また意味分かんねーこと言って｣

要するにこのポツポツ話して騒いでは黙るテンポが気持ちいいってことだろうか。俺はそれならなんとなくわかる。黙っていても全く苦にならないから、気楽でいい。編集の邪魔ではあるけどね。
Aとツリメが重なってくっついているせいで、背中がカイロみたいに温かい。扇風機つけてるのに、全く無駄だ。はあ、と小さくため息をつくと、視線の端でアイスが溶けたのが見えた。



「あー！！えいちゃんがアイス全部食べたー！！｣
「ほっとくのが悪いよ｣
「ひどいよー！｣
「あ、俺のひざにアイス垂れてる｣

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