アバンティーズとほんわかライフ。

フォト ページ4

「うわあ。この前泊まりがけで片付けしたのにもうこんな汚してー｣
「YouTuberは片付けが大変なんだよなっ、と、｣
「おっと。大丈夫？｣

何が入っているのかおもたそうなダンボールをぐいと持ち上げ、玄関へ運んでいくりっくん。彼は意外にも力持ちなのだ。私にもなにか手伝えないかな？と周りを見渡して、とりあえず落ちていた木の破片みたいなものを、もうすぐ満杯になりそうなゴミ袋へ入れた。

「玄関のゴミ邪魔かもしんないけどゴメンね。ゴミの日まとめてだしちゃうから｣
「あ、うん。全然ヘーキ。おつかれー、ポカリいる？｣
「え！いいの？｣

さっき冷蔵庫に入れたから。というとりっくんはすぐに台所へ向かった。
私はまた小さいゴミを拾いながら、冷蔵庫の前で止まっているりっくんを見る。なぜ冷蔵庫を開けないの？と思っていると、りっくんは胸ポケットから何かを出して、冷蔵庫に貼り付けた。

「A、ポカリありがとうね｣
「うん。なに冷蔵庫に貼ってたの？｣
「ん…？あのね、さっきの集合写真。…や、やっぱなんか恥ずかしくなってきた。剥がしてこようかな｣
「いやいやいいじゃん！いいよ。ふふ、りっくんてばほんとに私達のこと大好きなんだから｣

りっくんは、照れ隠しみたいに半分くらい一気飲みした。耳が少しだけ赤いのを、私は見逃さないのだ。
やっぱり、りっくんは私達のこと大好きだね。そんなりっくんたちのこと私は大好きだよ。
むねがぽかぽかして、なんだか自然に顔がにやけちゃうから、私もさっき買ったコーラを飲んで体を冷やすことにした。りっくんはまた、こっちをみてニコッと微笑んだ。

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