渋谷事変〈霹靂〉 ページ45
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いつも呪力を使うのとは逆の感覚で... 呪力を流す
頭で分かっても、実際に出来るとは限らない
_____ あの優しい感覚だけが頼り...
集中して、 一定に...
ナナミンの胸に翳した右手が
ポウッと光った
真「... まじかよ 」
うっすらと目を開ければ
少しずつ、火傷で爛れた皮膚の色が戻っていくのが見えた
微かに、ナナミンの呼吸音が聞こえる
それに安堵した途端
手の光が弱まっていく
『あ... もう一回.. っ』
目を瞑り再び呪力を流そうとしたわたしの手はパシッと強く掴まれる
真「もう充分だ。その呪力は残しとけ」
『真希さん.. っでもまだ、』
真「後はうちらで硝子を探す。
おいジジイ、手伝え 」
ナナミンの腕を肩に担ぐ真希さん...
彼はまだ目を覚ましてない。
あくまでも、一命を取り留めただけ... 安心は出来ない
「あの特級を追うのだろう。さっさと行けっ」
___！
太々しくナナミンの反対側を担いだお爺さんが
真っ直ぐにわたしの目を見てそう言った
『.... はいっ ナナミンのこと、お願いします！』
その言葉に、くるっと向きを変えて地面を蹴る
助けてもらった癖に偉そうなんだよジジイ... とボヤく真希さんの声が
遠く後ろに聞こえた
_________
角を曲がれば一層濃くなる宿儺の気配...
もう指を喰わせ始めてるに違いない。
____ となれば、あいつが�猩蓋雖�...
特級呪霊の中でも、格段に強い。
倒せるの... ？わたしに...
もう呪力を使い過ぎて、無闇に大技は使えない
呪力だけじゃない
さっきから走りっぱなしで.... 今も肺が痛いくらいに酸素を求めてる
体力的にも余裕はない...
気配を頼りに階段を降りれば
壁にもたれかかる虎杖の顎を持ち
強引に口を開く漏瑚の姿が目に入った
入れようとしてるのは... 宿儺の指。
『やめて！！』
その叫びは虚しく、ゴクリと虎杖の喉が動く
_____ 漂う宿儺の気配が半端じゃない
『な... 何本... 喰わせたの』
走った直後の息を何とか整えながら尋ねれば
漏「ﾌﾝ... 10本だ 少なくとも今こいつの体内には15本の指がある
... おい、それ以上此方に近付くなよ」
そうわたしに翳された手は
肘から先が、無い。
『...っ？』
「1秒やる
_____ どけ」
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あ - 九尾の狐の話と全く一緒じゃないですか？パクリですか？ (2022年6月17日 13時) (
レス) @page21 id: 62db63c2e6 (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - ひなさん» 宿儺推し仲間ですねッ嬉しいです〜！宿儺様の魅力は中毒性ありますよね...一気読みして頂けるなんてありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます！！ (2021年3月20日 6時) (レス) id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - さいきん、呪術廻戦にハマり私は何故か宿儺様に惹かれてしまって…。この小説見つけてもう一気読みしてしまいました。かなり面白いです！！続き楽しみにしています(*^^*) (2021年3月19日 1時) (レス) id: 2984822c22 (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - Rukaさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新頑張りますねッこれからもよろしくお願いします〜！！ (2021年2月24日 20時) (レス) id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - とても楽しく作品を読ませていただきました！更新の方大変かと思いますが、これからも応援してます！ (2021年2月23日 18時) (レス) id: d1533cda69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2021年1月3日 12時
