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触れるだけの口付けは少し物足りなくも感じたが...
これ程に紅く染まったこいつの顔をみれば、
そう悪くはないと喉が鳴る
____ こいつの命は俺のものであり、
他が手を下す事は許されぬ
あの時小僧が領域内に入ったのは...
初めて褒めてやるに値するな
何やら固まっているこいつをもう一度抱き寄せれば
その体温が心地良い
頭を撫でれば柔らかな髪をさらりと揺らし
安心したように身を委ねてくるとは...
「その調子では.... 俺は祓えんなァ」
一つ嫌味を落としてやれば
『..... うるさい』
言葉に反して
俺の着物をギュッと掴む小さな手....
同時に俺の胸も掴まれたかのように
心の臓が疼いた
失くした筈の感情は... まだ残っていたらしい
滑稽な己に笑えてくる
だが呪術界にいる限り、俺を祓うのがこいつの宿命...
「俺を祓うべくその力を使えば
この手でお前を殺してやろう」
『それって..... 縛り？』
不安そうな顔をするこいつに
「たわけ、これは縛りではない」
ピシッとその額を指で弾く
『痛... ッ⁉ 』
赤くなった額を涙目でさする様子を見れば...
だいぶ加減はしたが、まだ強かったようだ
どうもこいつには加虐心を擽られる
「以前問うたが...
何故俺と天祢の縛りについて知っている」
つい手を出したくなる気を収めて尋ねてみれば
『夢を... みるから』
言いにくそうな小さな声で返ってきた
何かを隠しているような、言おうか迷っているような...
「まさか記憶があるのではあるまいな？」
それはそれで... 今となっては分が悪い。
知られて困る事などないが、
またこいつを天祢に重ねている... などと勘違いされても面倒だ
『記憶がある... というか、断片的に...
気絶するとよく見るみたい 』
不安そうな顔でそう答えが返ってくる
何を憂いているというのか....
「安心しろ
お前と縛りは造らんと決めている」
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この手で殺した方が良い。
最も、殺さずに済むなら
それが良いが ....
思った以上に懸想している己に気付き、
自嘲気味に嗤いを溢した
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あ - 九尾の狐の話と全く一緒じゃないですか？パクリですか？ (2022年6月17日 13時) (
レス) @page21 id: 62db63c2e6 (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - ひなさん» 宿儺推し仲間ですねッ嬉しいです〜！宿儺様の魅力は中毒性ありますよね...一気読みして頂けるなんてありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます！！ (2021年3月20日 6時) (レス) id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - さいきん、呪術廻戦にハマり私は何故か宿儺様に惹かれてしまって…。この小説見つけてもう一気読みしてしまいました。かなり面白いです！！続き楽しみにしています(*^^*) (2021年3月19日 1時) (レス) id: 2984822c22 (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - Rukaさん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新頑張りますねッこれからもよろしくお願いします〜！！ (2021年2月24日 20時) (レス) id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - とても楽しく作品を読ませていただきました！更新の方大変かと思いますが、これからも応援してます！ (2021年2月23日 18時) (レス) id: d1533cda69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2021年1月3日 12時
