嘘つきは ページ37
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____ そう。ジャックは嘘つきだ
出会って間もないわたしも 自信を持って言えるくらいに。
“惚れてる” なんて、誰にでも...
あのトルトゥーガの女達にも言ってるに決まってる。
でも... そんな思いに反してわたしの胸はこの上なく高鳴っていた
ジャックの目が、声が、頭から離れない
『わ、わたしは.... 』
言葉に詰まるわたしを見兼ねて、バルボッサは剣を抜いた
それを見たジャックもすぐに剣を抜く
キン...ッと激しくぶつかり合う金属音と共に、一騎打ちが始まった
わたしとやり合うジャックが如何に手を抜いていたかはすぐに分かった
それに引けを取らないバルボッサの剣捌きも目を見張るものがある
..... 未来は変わってない。
早く何とかしないと、バルボッサは死んでしまう
振り返れば、いつの間にか到着していたエリザベスがウィルに応戦している
つまり、もう本当に時間がない。
わたしは闘う2人の元へ駆け寄った
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「こいつは面白い。」
バルボッサに胸を刺されたジャックが月明かりに照らされると
途端に骸骨の姿が露わになり、バルボッサは動きを止めた
「誘惑に勝てなかった。」
それを見て得意げに笑ったジャックは先程くすねた金貨を指で転がして見せた
『ジャック... 』
わたしはそんなジャックの腕を掴み、引き寄せた
掴んだシャツの下に感じた硬い骨の感覚が、筋肉質な腕へと変わる
月明かりから外れると、骸骨の姿から一瞬で元に戻ったことに内心戸惑いながらもわたしは続けた
『その、わたし... も
ジャックのこと... 』
“ 好き ”
まだ口にすることが出来ない思いを瞳に込める
でも、わたしの手はそのままベルトに刺さる銃に触れた
..... この銃さえ奪えたら
ジャックを見つめたままそっとそれを引き抜こうとした時、
わたしの手はガッ.. と彼の手に押さえつけられた
「前に海賊に向いてないと言ったが、俺が間違ってた 」
ぐいっとそのまま手首を引かれ、
鼻先が触れそうな程その端正な顔が近付く
「俺を誘惑して銃を奪うとは.... 見事な女海賊だな 」
『..... っ』
誘惑したつもりはさらさら無い。
でもこの銃を奪わないと....
「さすが俺の仲間だ。」
突然お腹に回された手に引っ張られ
ジャックと離れたわたしの背に、バルボッサが密着する
ジャックはすぐに眉を顰めた
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ヨゾラ - やばい！めっちゃドキドキする！続き待ってます！！楽しみです！ (9月8日 19時) (
レス) @page40 id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶の狼 - めちゃくちゃ面白かったです‼︎続きが気になります！！！！！！ (8月12日 1時) (レス) @page40 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
みゆりこ(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！！続きが読みたいです！！ (6月25日 13時) (レス) @page40 id: 106efb8e24 (このIDを非表示/違反報告)
rinrinqq22(プロフ) - 続き待ってます！！！楽しみです！ (5月7日 13時) (レス) @page40 id: 173fcaa33c (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - たーさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉... 忘れるまで忘れません！！ (2023年3月26日 15時) (レス) @page33 id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2023年2月14日 0時
