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何度も吸われたりなぞられたりする内に
目の前のジャックのことしか考えられなくなってくる
わたしにできることは...
この甘く痺れるような感覚に溺れないようにすることだけだった
ようやく唇が離れた時、力の抜け切ったわたしはほとんどジャックに支えられていた
潤んだ視界でジャックと目が合えば
「おっとその顔はまずいな... 絶対他の奴に見せるなよ」
真剣なようで、ふざけているようにもみえる彼が言う
『... そんなに酷い？』
生憎鏡がないので分からない
「酷いどころじゃない。あー...いやつまり逆だ。
でも これでおあいこだ、悪く思うなよ」
____ ？
おあいこって... もしわたしがした口付けのことを指してるなら、
それとは到底おあいこにならない。そもそも何でこんな...
段々とクリアになってきた頭で反論しようと口を開いた時、ドカン！！と一際大きな衝撃がわたし達を襲った
パラパラと落ちてくる木屑を見上げれば、
主帆がメキメキと音を立てて倒れていく
ジャックに引かれて主帆から離れると、
折れた主帆は丁度ブラックパールへの橋のように倒れ込んだ
____ ｳｷｷｯ
その橋を、颯爽と駆け抜ける何かがいた
猿だ。
持っているのは... 金貨？
「あいつ...ッ」
慌てて追いかけるジャックに、わたしもエリザベスとウィルのことを思い出す
見れば床下への格子戸がまた別の柱で塞がれており、ウィルは閉じ込められているようだった
『エリザベス！』
「A！どうしよう、ウィルがこの下にいるの！」
慌ててその柱に手を掛けるが、ビクともしない。
「へへっ嬢ちゃん達、ちょいと来てもらおうか。」
「パーレイって言ってみろ、頭ぶち抜くからな」
振り向けば、小太りの男と細身のギョロ目玉が銃を片手にわたし達の腕を掴んでいた
抵抗虚しく、ブラックパールへと連行されたわたし達はバルボッサの前へ差し出された
「船長、連れてきましたぜ」
「あぁご苦労。」
緩やかに笑みを浮かべるバルボッサの腕の中には、さっきの猿がいた。金貨もある
他の船員達は柱に括り付けられているみたいだ
バルボッサはわたし達を一目見ただけで、あとは海に浮かぶ、痛めつけられた姿のインターセプター号を眺めていた
.... ？
わたし達もそちらを見ると、“ドカァァン！！” と突然凄まじい音が辺りに響いた
インターセプター号が、爆破されたのだ
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ヨゾラ - やばい！めっちゃドキドキする！続き待ってます！！楽しみです！ (9月8日 19時) (
レス) @page40 id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶の狼 - めちゃくちゃ面白かったです‼︎続きが気になります！！！！！！ (8月12日 1時) (レス) @page40 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
みゆりこ(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！！続きが読みたいです！！ (6月25日 13時) (レス) @page40 id: 106efb8e24 (このIDを非表示/違反報告)
rinrinqq22(プロフ) - 続き待ってます！！！楽しみです！ (5月7日 13時) (レス) @page40 id: 173fcaa33c (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - たーさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉... 忘れるまで忘れません！！ (2023年3月26日 15時) (レス) @page33 id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2023年2月14日 0時
