おあいこ ページ26
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そういえばウィルの姿が見当たらない
.... こんなにエリザベスを1人にさせておくなんて変だ。
すると、彼女はひどく慌てた様子で走り出した
わたしもすぐエリザベスを追おうとしたが、手首をぐいっと掴まれた拍子に背中が主帆の柱に押し付けられた
『...っ何？』
驚いて目の前のジャックを見上げれば
彼はゆったりとわたしの耳に顔を寄せた
「何はこっちのセリフだA... いや、
“未来の見えるお姫様” 」
吐息がかかるくらい近くで囁かれた言葉に
わたしの身体は2つの意味でゾクっとする。
1つは単に、耳に吐息がかかったことによる生理的反応。
2つめは、隠してきた嘘がバレてしまったから...
____ バレてしまったらもう.... わたしを1人の女として見てもらうことは叶わない。
彼はこれでも海賊だ
わたしに未来を見させるか取り引きに使うかして、事を有利に進めたがるに違いない
『.... どうして分かったの？』
嘘をついていた事を怒っているのかと思いきや、
彼の口元はゆるりと弧を描いている
「俺はこの戦闘の中、運良くあの牢を抜け出した。そしたらヘクターの隣にいる筈のお前がいなかったから、どこかで死んでるんじゃないかって探した訳だ。そしたら、まだ生きてた 」
___ ？
やっぱり、ジャックの答えは答えになってない。
バルボッサか苛立つのも分かる気がする
「こんな箱入り娘が護衛もなしに生き残れる訳ないだろ？
慌てて駆け寄ったら、目が光ってた 」
..... つまりジャックはわたしを心配して探しに来てくれたらしい。
ジャックに助けられた時、バレないようにすぐ未来を見るのを辞めたのに... 遅かったみたいだ
そもそも目の色が変わることも知られていたことに驚いた
「なぁA、もう一回あの目... 見せてくれ」
再びジャックの顔が近づき、両手を押さえつけられていることを思い出す。
『ジャック... 残念だけど、あなたの為に未来を見るつもりはないわ、この手離して』
「あぁ... だが拒否権はないぞ、この嘘つきめ... 」
強いラムの香りに気を取られた時、
突然唇を塞がれた
口に押し入られた柔いものが彼の舌だと認識するのに時間がかかった
身体は後ろの柱に押さえつけられていて動かない
『...ッんん、』
強引なようで優しい彼のキスは
今こんな事してる場合じゃないとか、
そもそも何で？とか、
... そんな思考を段々と奪っていく
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ヨゾラ - やばい！めっちゃドキドキする！続き待ってます！！楽しみです！ (9月8日 19時) (
レス) @page40 id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶の狼 - めちゃくちゃ面白かったです‼︎続きが気になります！！！！！！ (8月12日 1時) (レス) @page40 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
みゆりこ(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！！続きが読みたいです！！ (6月25日 13時) (レス) @page40 id: 106efb8e24 (このIDを非表示/違反報告)
rinrinqq22(プロフ) - 続き待ってます！！！楽しみです！ (5月7日 13時) (レス) @page40 id: 173fcaa33c (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - たーさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉... 忘れるまで忘れません！！ (2023年3月26日 15時) (レス) @page33 id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2023年2月14日 0時
