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もう一度目を開けば、
再び海賊の剣が振り下ろされる瞬間だった
それを慌てて避けると、思ったよりもワンテンポ遅く
その剣が空を切った。
___ いける！
空振りした海賊の背中を思い切り押し出して、海に落とす
そのまま少し先の未来を見ながら攻撃を掻い潜ると、
甲板の隅で銃を握る彼女がいた。
『エリザベス！！』
「A！？」
思わず抱きしめると、エリザベスは心底驚いた顔をしていた
「何でここに？」
『.... ウィルに聞いてない？』
「えぇ... 。A、その目... 」
『っ危ない！』
振り降ろされた剣を薙ぎ払う。
何秒か先が見えているので剣を受けるのは容易いが、このまま会話をするのは難しかった
でも彼女の困惑した顔から、ウィルはわたしが一緒にいたことをエリザベスに話してないことが分かった。
... たぶん、死の島からすぐに立ち去る為だと思う。
ウィルがわたしとジャックをあっさりと死の島に置き去りにしたのも、彼女を助ける為に“掟” に従っただけだ
そう思いたい。
『エリザベス、あなたに言わなきゃいけないことがたくさんあるの』
再度向かってくる男の鳩尾にタイミングよく肘打ちを入れ、彼女と向き直った
『ごめんなさい... 。わたしは城から逃げ出す為に... あの日のことを、お父様とノリントンに報告しなかった 』
再び目を見開いた彼女は... 今何を思っているだろう
失望されても仕方ない。
きっとエリザベスは わたしのことを本当に好いていてくれた
それなのに
わたしは彼女を、城を、捨てたんだ。
____キン！
口を開きかけたエリザベスに斬りかかろうとした男の剣を受け止めるも、
体格のいい男にぐぐ...っと力負けして押し込まれそうになる
エリザベスは何を言うだろう
そればかりが頭の中を支配していた
その時、急に剣が軽くなった
「そいつはちょっとずるい」
『.... ジャック！』
見れば飄々と男の腕を掴むジャックがいた
牢に入れられた筈じゃ...？ でもそんなことは今どうでもいい。
その男を銃で殴り飛ばし、海へ落としたのはエリザベスだった。
「A！わたし達の街を... 見捨てたことは許せない。
でも... わたしもずっと黙ってたことがあるわ 』
真剣な眼差しのエリザベスと目が合った時
口を挟んだのはジャックだった
「あー、お取り込み中申し訳ないんだが
エリザベス... 愛しの彼はどこ？ 」
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ヨゾラ - やばい！めっちゃドキドキする！続き待ってます！！楽しみです！ (9月8日 19時) (
レス) @page40 id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶の狼 - めちゃくちゃ面白かったです‼︎続きが気になります！！！！！！ (8月12日 1時) (レス) @page40 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
みゆりこ(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！！続きが読みたいです！！ (6月25日 13時) (レス) @page40 id: 106efb8e24 (このIDを非表示/違反報告)
rinrinqq22(プロフ) - 続き待ってます！！！楽しみです！ (5月7日 13時) (レス) @page40 id: 173fcaa33c (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - たーさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉... 忘れるまで忘れません！！ (2023年3月26日 15時) (レス) @page33 id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2023年2月14日 0時
