ウィル・ターナー ページ11
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港では既に船出の準備が進んでいた
わたし達はその様子をこっそりと橋の下の物陰から伺う
『どの船を盗むの？』
「盗むんじゃない。“頂戴する” こいつは業界用語だ 」
『.... ふーん』
正直どっちでもよかったが、すぐ側を行き交う海兵達にわたしは気が置けずにいた
「ここにいたのか！探したんだぞ。」
突然真後ろからした声に肩が跳ねた
最悪だ... そう思って振り向くも
そこにいたのは海兵ではなかった
『.... ウィル・ターナー？』
ウィルは目を見開いてわたしを見ると、なぜここに...？と呟いた
「ん....？お前そんな名前だったのか？何の用だ。また俺を捕まえに来たのか？言っとくが昨日はあのジジイに不意打ちをくらっただけで、お前に負けた訳じゃない。」
「違う、捕まえに来たんじゃない。エリザベスが攫われた。ブラックパール号がどこへ行くか知ってるなら案内しろ 」
ウィルは早口でジャックに訴えた
わたしとは時々出席する式典の時に顔を合わせるくらいで、直接言葉を交わしたことはない
エリザベスの話で、こちらが一方的に彼を知っている状態に近いだろう
____ というか、え？今なんて言った..？
『エリザベスが攫われた？』
「あぁ、彼女は今ブラックパール号に乗ってる。この目で見た」
『.... 連れ去られるのを見たのに、助けに行かなかったの！？』
彼女はあんなに貴方を思ってるのに？
そう叫びたいのをすんでのところで飲み込んだ
「見た瞬間に後ろから殴られたんだ！気を失ってた。だからすぐに行かないと 」
『.... っジャック、行き先を知ってるの？』
隣を見れば、顎を触って何か考えるような表情をしていた彼が
「あぁ、知ってる」
と得意げに口角を上げた
「だが一つ聞きたいことがある、大事なことだ。
ウィルターナー... お前その女助ける為にどこまでやれる？」
「..... 命を捨てたって構わない 」
そう告げたウィルの眼差しに嘘はなかった
「そうかっ、ならいい。死の島イスラ・デ・ムエルタは場所を知る者しか辿り着けない。
.... お前は？行き先はいいのかそれで？」
『 ...... 。』
まさかエリザベスが攫われるなんて...
わたしがあの時未来をきちんと伝えていたら、こんなことにはならなかった
ジャックがわたしに確認を取ってくれることに少し驚きつつも
『わたしもエリザベスを助けたい 』
ジャックの目を見て強く頷いた
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ヨゾラ - やばい！めっちゃドキドキする！続き待ってます！！楽しみです！ (9月8日 19時) (
レス) @page40 id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶の狼 - めちゃくちゃ面白かったです‼︎続きが気になります！！！！！！ (8月12日 1時) (レス) @page40 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
みゆりこ(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！！続きが読みたいです！！ (6月25日 13時) (レス) @page40 id: 106efb8e24 (このIDを非表示/違反報告)
rinrinqq22(プロフ) - 続き待ってます！！！楽しみです！ (5月7日 13時) (レス) @page40 id: 173fcaa33c (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - たーさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉... 忘れるまで忘れません！！ (2023年3月26日 15時) (レス) @page33 id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2023年2月14日 0時
