∴思い違い ページ47
思わず部屋を飛び出して来ちゃったけど...
炭治郎くんのお昼はまだ残ってる... 戻らなきゃ
____でも、
さっきから胸がズキズキして、痛い...
善逸くんは、
.... 禰豆子ちゃんのことが好きだったんだ
善逸くんがわたしを助けてくれたり、ご飯に誘ってくれるのは、
善逸くんが優しいからであって...
わたしを... 好きだからじゃない
それなのに、望みがあるかも...
なんて思ってたわたしは本当に滑稽だ
.....禰豆子ちゃんに対する善逸くんの態度は、
わたしのそれと似てるようで、全然違った
わたしは可愛いなんて、言われたことない...
出会い頭に抱きつかれたこともない...
遊郭の時は抱きしめてくれたけど... それはわたしを安心させる為で...
1人勘違いしてほんと馬鹿だ...
____ それなら、2人を応援しなきゃ
そう頭では思い直したけど、
胸はギュッと締め付けられたままで...苦しい
_____ そっか... わたし、
善逸くんのこと... 好きだったんだ
失恋してから気がつくなんて.... 遅いよ
「ねぇ、そこで何してるの?」
『あ.. すみませんっ 』
廊下で1人泣いてたわたし...
誰かが後ろに居たことに気付かなかった
でも、廊下はそんなに狭くない... 通れるよね?
「その部屋に用があるんだけど、どいてくれない?」
『えっ... はい!』
わたしが立ってたのは扉の前...
ここは書物庫になっていて、人は滅多に来ない場所だ
「....君、何で泣いてるの?」
そのまま部屋に入るのだろうと思ったが、
足を止めて、まっすぐにわたしを見る
長い黒髪の男の子...
眉毛を下げて、人差し指を顎に当てて、可愛い...
どこかで会ったような気もするけど、
泣いてる顔をまじまじと見られたくはない。
『...ううん、なんでもないの。 邪魔してごめんなさいっ』
わたしは精一杯笑顔を作って、その場を去った
そのまま炭治郎くんがいる部屋に戻ったわたしは、
恐る恐る中を覗く...
___ よかった、善逸くんはもういない
...禰豆子ちゃんもいない
2人でどこかへ遊びに行ったのかな...
ズキッとまた胸が痛んだけど、気付かないフリをした
炭「A... その、大丈夫か?」
炭治郎くんが遠慮がちに口を開いた
『あ、ごめんねっ 急にお腹痛くなっちゃって... 』
わたしは必死で笑顔をつくって、炭治郎くんの元へ戻った
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ゆゆゆ(プロフ) - てぃーさん» あれ、非公開にしてたつもりでした...!ご指摘ありがとうございます。ちゃんと整えてから、公開させて頂きますね。嬉しいお言葉ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します! (2020年2月23日 18時) (レス) id: de881357a8 (このIDを非表示/違反報告)
てぃー - カナオじゃなくてカナヲだと思います!体調を崩さないように気をつけて、更新頑張ってください!とても好きな作品なので応援してます!! (2020年2月23日 18時) (レス) id: 50c72e5b00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - れたすさん» 本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。 (2020年2月19日 19時) (レス) id: de881357a8 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 親方様ではなく御館様ですよ。意味が違ってしまいます。 (2020年2月19日 16時) (レス) id: 6b14e12bb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - ねこ缶さん» ごめんなさい初心者なもので..!ご指摘ありがとうございます! (2020年2月14日 0時) (レス) id: 681aa23816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たゆ | 作成日時:2020年2月13日 22時