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「おっ 兄ちゃん、一杯どうだい?」
次は呑み屋のおじさんに話しかけられた...
銀髪をさらりと流す宇髄さんは、目を惹くのだろう
宇「美味そうだなぁ.. 一杯もらうよっ 」
____ え?呑むの?
宇髄さんにはいつも驚いてしまう...
仕事なのに呑んでいいのだろうか...
宇「お前も呑むよな?」
『え... 』
宇「こーゆーとこの方が情報は入りやすいんだよ、俺1人呑む方が変だろうが?」
と、小声で囁かれ、わたしは頷いた
宇「こいつの分も宜しく頼むわ 」
店員「あいよっ 」
....お酒は呑めるし、好きな方だ。
ただ、わたしは強くはない... むしろ弱い方だ
ちゃんと任務を果たせるように少しにしなければ、、
運ばれて来た徳利で、宇髄さんのお猪口に注ぐ...
周りの遊女の見よう見まねだ
わたしのお猪口には宇髄さんが入れてくれた
宇「呑みすぎんじゃねぇぞ」
そう言って宇髄さんはグイッとお猪口を飲み干す...
『えっ... 大丈夫なんですか?』
宇「俺を誰だと思ってる... ド派手な天元様だぜ?
こんくらい呑めない訳がねぇ 」
テーブルに肘をついてニヤリと笑う宇髄さん...
本当この人は.. 見た目だけは本当に色男だ...
「聞いたか?最近荻本屋の遊女が足抜けしたって、」
「聞いた聞いた、足抜けってことになってるけど、実際見たやつは...」
おぉ、本当に声が聞こえてきた...
荻本屋..っていうのはさっき出会ったおばさんの所かな...
ここは狭い立ち飲み屋。
遊女を連れた客も多いが、働く男の人同士で飲みに来ている一組がいる...
耳を澄ませば聞こえそうだ
無言だと怪しいかと思い、わたしもお猪口を一口呑む
____! 美味しい...
宇髄さんは聞き耳を立てている...
宇髄さんのお猪口にもう一杯注いでから、
注がれた分だけは呑んでも怒られないだろう、と
わたしもクイッとお猪口を飲み干した...
宇「やっぱりいるみてぇだな...
喰ってる数は少ねぇが、片付けといた方が良さそうだ... って、おい!? 」
『はい..?どうしました...? 』
宇「お前、弱ぇのかよ... 顔真っ赤だぞっ
弱いなら弱いって先言え!」
『あー.... 赤くはなりますけど、酔ってないですよ...』
宇「.... 。 」
宇髄さんは二杯目もクイッと呑んだ。
この時代のお酒は、美味しいけどかなり度数がきついみたいだ...
わたしは酔ってないとは言ったが、少しボーっとする...
でも、任務はちゃんと遂行できる...
大丈夫大丈夫...
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ゆゆゆ(プロフ) - てぃーさん» あれ、非公開にしてたつもりでした...!ご指摘ありがとうございます。ちゃんと整えてから、公開させて頂きますね。嬉しいお言葉ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します! (2020年2月23日 18時) (レス) id: de881357a8 (このIDを非表示/違反報告)
てぃー - カナオじゃなくてカナヲだと思います!体調を崩さないように気をつけて、更新頑張ってください!とても好きな作品なので応援してます!! (2020年2月23日 18時) (レス) id: 50c72e5b00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - れたすさん» 本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。 (2020年2月19日 19時) (レス) id: de881357a8 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 親方様ではなく御館様ですよ。意味が違ってしまいます。 (2020年2月19日 16時) (レス) id: 6b14e12bb4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - ねこ缶さん» ごめんなさい初心者なもので..!ご指摘ありがとうございます! (2020年2月14日 0時) (レス) id: 681aa23816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たゆ | 作成日時:2020年2月13日 22時