【ONEPIECE】裏七×セイレーンＳＷ編 (ページ9)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:1,782 hit

７　〝金獅子のシキ〟1　＊闇呼びページ9

　ローナを執務室へ招き入れ、センゴクは話を再開した
　夕方の金獅子の出来事をローナにも一から話そうとは思ったが、彼女もその光景を見ていたようなので、先程問おうとした『金獅子について』からが議題だ

シャーチ｢金獅子は大掛かりで大胆な事を好みます。そしてその為の時間や労力は惜しまない…忍耐強い人物です｣
センゴク｢その通りだ。今回の宣戦布告、単なる脅しやハッタリでは済まないだろう｣

　シャーチの推測に、センゴクは同意する。２０年以上前から海兵として活躍していた二人は、〝金獅子のシキ〟については少なからず同じ情報を持っている
　そして、その金獅子と長年渡り歩いてきたセンゴクがその情報を肯定すれば、その信憑性は高まる

センゴク｢ローナはどのように思っている？｣
ローナ｢さぁ....でもまぁ、今回シキが海軍への攻撃は、宣戦布告。
あるいは、ロジャーや生まれ故郷〝東の海(イーストブルー)〟への怒り、恨みを晴らすという報告かも知れないね…｣

　非人道的な許し難い考えをローナは軽く言う。それはもう新しい遊びを提案する子供のように嬉々たる面持ちで
　しかし、堂々と佇む姿勢も相まってその推測には説得力がある
　現に、センゴクもシャーチも起こりうるかもしれない、そして金獅子が起こしうる未来を危惧していた

　シャーチは、その決定的とも言える証拠を懐から取り出した

シャーチ｢こちらを。金獅子の計画の一端かと思い、持ってきました｣

　シャーチは１枚の写真をセンゴクに渡す。次第にそれが指し示すであろう金獅子の計画に込み上げた怒りが過ぎ、絶句する

センゴク｢……これはいつの事だ？｣
シャーチ｢本日の夕刻、金獅子がここを去った数時間後です｣

　そんなすぐに写真が手に入るわけが無い

　だが彼女が隊長を務める部隊は雑務の処理から海賊の捕縛、そして駐屯兵達では解決できない、もしくは協力が必要とされる島々に起こった事件の解決などなど…
　要は『何でも屋』だ。普通雑務の処理は事務方や雑用の仕事だ。それらが追いつけなかった、彼らでは荷が重い雑務が任される

　今回のこの写真も、そんな『雑務』を押し付けられた末に手に入れた『有力な情報』だった