【ONEPIECE】裏七×セイレーンＳＷ編 (ページ38)

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2　違和感　＊月姫州ページ38

移動を開始して朝申時が過ぎた。もうすぐ基地に着く頃だろう。そんななか、ヴァレンスがローナに質問した。

ヴァレンス
｢ここの島には人も動物も誰もいませんね。｣

ローナ
「そうだね、人がいた痕跡はないから元からいないと思うんだけど。何かが匂う....よく分からない。｣

そこは、砂漠に迷い込んだかのような、荒地。辺りは草木がそれ程無い場所。今まで居た島とはまた別世界のような場所。

ツバキ
｢主、あちらから大勢の人のにおいがします
彼処が、目指しておられた目的地かと。｣

目の前に映っているのは、今までメルヴィユに上陸してからは見たことの無い大きな建物がそびえ立っていた。周りの妙な樹からは粒子のようなものが飛び交っており、その匂いを嗅いだツバキとヒバが顔を顰めた。

ローナも眉をひそめ、手の平で口と鼻を覆い隠した。

そんな３匹(・)の様子を見て、ヴァレンスは首を傾げ、辺りを見渡し、いくつかその候補を定めたその時……

ローナ
｢で、服はどうしようか？｣

と、ローナが明るい声で問い掛けた
ヴァレンスは一旦考えていた事を止め、ローナの問いに答える事にした。

ローナ
｢シキの所から借りる？お面貸すから被っておいてね。顔バレしないようにね♪｣

ヴァレンス
｢名案ですねローナさん！｣

子供に戻ったかのように笑みを浮かべはしゃぐヴァレンス。子供の頃からの知り合いであるローナは、ヴァレンスにとっては姉のような存在。
普段は『お母さん』と呼ばれているヴァレンスとて、昔のようにはしゃぐ事もあるのだ。

ヒバ
｢そう決まったらサ、早く乗り込もうヨ。｣

ローナ
｢Let's go out together！！｣

この荒地で唯一人がいる所。“シキのアジト”である酒場へ踏み込んだ