【ONEPIECE】裏七×セイレーンＳＷ編 (ページ31)

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２９　信頼と結託ページ31

ショウビ｢うーん、1週間は長くはないかい？｣
シャーチ｢そりゃオレが寝ずに食わずにやれば２日もかからないが、ダメなんだろ？栄養とか摂取しないと｣
ショウビ｢シャーチちゃんわりと素直なんだね｣

　いつの間にか『ちゃん』付けになっているショウビ

　若く見えるが故に『お嬢ちゃん』等と言われる事に暴力的な嫌悪感を抱くシャーチだが『ちゃん』付け自体はそこまで問題は無い
　大将や中将達にはよくそう呼ばれているからだ

　そう、例え見た目年齢的には年下であろうショウビが『ちゃん』付けをしても、さして問題は無い
　少なくとも暴力を与えない程度には

シャーチ｢まずこのチーターから調べるか｣
ショウビ｢そうだね！でもこの子、チーターっぽいけどおかしくはないかい？｣
シャーチ｢ん？…あぁ、確かによく見る奴とは違うな…｣

そう、このチーター…
　模様はチーターのソレと同じなのだが、何処か野生味が少ない。肉球も大きいし、歯の並びや大きさもチーターとはまるで違う

　まるで愛玩用のイエネコだ

ショウビ｢この島には生物の進化を促すＩ.Ｑって言われてる植物があるらしいんだけど…その影響にしては……｣
シャーチ｢おかし過ぎる…か｣

　Ｉ.Ｑという植物が生物に与える進化に対する法則は知らないが、この生物が元はイエネコならば、迷彩の毛皮くらいで充分だったように思う

　これでは明らかに…

シャーチ｢作為的なものを感じるな｣
ショウビ｢うん……ちょっと、気分が悪いな…｣

　今までと変わりない笑顔ではあるが、目は笑っておらず、怒りの感情が見て取れる

　未だ警戒心の解けない相手ではあるが、生き物に対する感情は自分と似通ったものがあるらしい…
　それが分かっただけで、疑惑の気持ちは多少消えた

シャーチ｢コイツだけじゃ何も分からねぇな。手始めにこの島のモン全部調べ上げるぞ植物から水まで｣
ショウビ｢えぇ！？そんな、、たくさんの島を全て調べるつもりかい？！何十年もかかるよ！｣

　１つの島であれば１週間は多い。だが、手始めにと言われればこのメルヴィユ全土。ショウビが根を上げるのも仕方が無い事だ

　