27 神獣の2人 ページ29
シキのアジトがある島に向かっているローナ達だが、浮いている島々へ上陸するも到達せず、移動を始めてから5時間も過ぎていた。
ヴァレンス
｢全然、建物すらないですね...｣
ローナ
｢そうだね、もうそろそろ見えてもいい頃だと思うんだけどね...｣
2人は、疲労が凄く、上着を脱ぐくらいの暑い島にいた。この島は建物すら無くただあるのは木と野生動物だけの島。それだけだが他と違って地表温度や気温が凄く暑い。
ヴァレンスも羽織っていた上着を脱いでいた。
ヴァレンス
｢そうです、暑いです...ですから、薄い服ぐらい着てもらえませんか！？目のやり場に困ります！｣
ローナは上着と言うより上半身の服全て脱ぎ、今胸にサラシだけの状態になっている。
ローナ
｢えー、暑いモーン。やだよ〜。｣
通用するか分からないが駄々をこね始めお願いこのままいさせて？と言いたげな目をする。その目は仔猫が母猫にご飯をねだる時のように。
でも、
ヴァレンス
｢ダメです！タンクトップでもいいので"1枚"来てください！｣
惜しくも断られた。
渋々着るが服を通して皮膚が焦げるぐらい焼かれローナの皮膚は黒くなった。
ヒバ
｢主、つらそウ｣
心配をしてくれたヒバ。だが、実体となって身体に巻きついているためひんやりと少しはするがだんだん暑くなっていく。
その時、
ツバキ
｢主、これを。この大きな葉で影を作ってお歩き下さい。｣
ローナ
｢ありがとう、ツバキ！助かったよ！｣
ツバキは、気遣いがとても上手で完璧な子だ。けど、ヴァレンスには、葉を用意していない。
他人には何もしない、堅物なのだ。
ヒバ
｢ヴァレンス....どうゾ｣
いつのまにかヒバは葉を取っていた。
ツバキが取ってきた葉より少し小さいがヴァレンスに渡した。その上空から＿＿＿＿
２８ 目当ての人は空にいる ＊闇呼び→←２６ 心配症の彼 ＊月姫州
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作者名：闇呼び＆月姫州 x他1人 | 作成日時：2019年4月12日 23時
