20 モフモフの動物 ＊月姫州 ページ22
森の中を散策して行くと、見慣れない植物や動物がそれなりにいた。
ほとんどが小さいものや危険の無さそうなものばかりで、森林セラピーの効果もあり、多少ばかり気が緩んでいた
そんな時…
ヴァレンス
｢わっ！？…ウサギ？｣
ヴァレンスの足元にウサギが擦り寄ってきた。動物に好かれやすいヴァレンスは鳥や森に住んでいる動物とすぐ仲良しになる。
その時シャーチ胸ポケットに入っている電伝虫が鳴いた。
シャーチ
｢ソマリ…、頼んでいた情報は？｣
ソマリ
｢『少なかったですけど、それなりにありましたよ。まずですね…』｣
……と、シャーチがやりとりしていた頃
ローナ
｢わぁ〜可愛い♡モフモフ〜♡｣
と、ローナがそのウサギを抱き抱えた。
ローナ
｢ギュ〜〜♡｣
ヴァレンス
｢ローナさんウサギ好きなんですか？｣
ローナ
｢う〜ん.....モフモフ？好き〜♡｣
ミール
｢シャムさんと話が合いそうですね｣(可愛い…)
子供と話すように笑顔で応対している。その姿はまさに仲の良い兄妹だ。
シャーチ
｢ヴァレンス、ローナ…さん？｣
ローナ
｢どうしたの〜？((ﾓﾌﾓﾌｽﾘｽﾘ｣
ミール
｢どうかしましたか？｣
シャーチはローナの名を呼ぶのがぎこちないが、気にせずウサギに見とれて要件だけ聞こうとする子どもの行為を見せるローナとヴァレンスがいた。
シャーチ
｢今ソマリから連絡があってな。この島の動物は危険らしい……と、注意しようとしたんだがな…｣
ズズゥンッ！＿＿と大きな音を立て、シャーチの背後に通常より遥かに大きなチーターが現れた。そして通常のチーターの色味と違い、迷彩のような多様な色が存在する
ヴァレンスとローナはその音で振り向いた
明らかに異様な姿に、ヴァレンスは顔を引き攣らせ、ローナは｢大きなモフモフ〜｣とウサギをモフりながら呟いたが、
シャーチ
｢遅かった｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：闇呼び＆月姫州 x他1人 | 作成日時：2019年4月12日 23時
