【ONEPIECE】裏七×セイレーンＳＷ編 (ページ17)

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１５　さぁ行こう！ページ17

　ローナを船内に招き３０分後、着替えなどの私物を抱えシャーチが訪れた

ヴァレ｢隊長…、それで足りますか？｣
シャーチ｢足りるだろ。長居するつもりは無いんだから｣

　ヴァレンスが驚いたのはその私物の少なさだ。シャーチは(失礼だが)仮にも女性。着替えとケア道具でそれなりの量を予想していた

　……が、ＳＳサイズのキャリーケースとは…。自分の方がまだ多い

ヴァレ｢おつるさん…隊長やっぱり自分に無頓着過ぎますよ……｣

　と、ボソボソとここにいないおつるさんに語りかけているヴァレンスを置いて、シャーチは眠っているローナに声をかけた

シャーチ｢お待たせして申し訳ありません｣
ローナ｢すぅすぅ…｣
シャーチ｢寝てるな。ヴァレンス、ブランケットかけてやれ。今から出る｣
ヴァレ｢了解しました｣

　先程まで隅でいじけていたクセに、もうローナにブランケットをかけ終わっていた
　まぁ８年もシャーチの隣にいるヴァレンス。この臨機応変さが彼がシャーチの隣に立ち続けている理由の１つでもある

　そうやって始まった任務初日はもう２～３日前の話。船内でそれなりの悶着はあったが、それはヴァレンスがシャーチに小言を言い、言い合う海軍で有名な『夫婦喧嘩』だったので問題は無い
　それに対しローナは基本我関せずだったが、甘味を望みそのオーダーを聞いて喧嘩は止む…を繰り返していた

　一行はもう浮かぶ島メルヴィユの一島に降り立っていた
　軍艦を近くの島に置き、シャーチとヴァレンスは月歩で、ローナは己の脚力、１度のジャンプのみで到達した

シャーチ｢センゴクさんの意図が分かった…｣
ヴァレ｢ローナさん…、噂には聞いてましたけど…｣
ローナ｢えっ…、何が？皆何でそんなに不思議な顔してるの？｣

　少女とは思えぬ力を見せられ、両者愕然としていた。シャーチに至ってはセンゴクに対する敬称が肩書きから『さん』付けに変わっていた
　その原因たる少女、ローナはあっけらかんとしている

　…が、すぐに２人は仕事モードに入り、森の中へローナと共に入っていった
　この切り替えの速さがシャーチ率いる部隊『深緑の蟒蛇』の特徴の１つである