１４ 休憩という名のハプニング ＊闇呼び ページ16
一時間の待ち時間をもらったヴァレンスは、先程金獅子の尾行から無事帰ってきたツバメと戯れていた
遊びながらも疲労を回復させる薬を塗り込む事で、より一層疲れを回復させる為だ
｢やっほ〜！ミールくんお疲れ様♪｣
後ろから聞き覚えのある声に呼ばれ、振り返るとここで会ってはいけない人が立っていた
ヴァレ｢ローナさん！？なんで…っ、今日『裏七』の会議ありましたっけ！？｣
ミール・ヴァレンスという男はクソ真面目故に仕事をサボる事は無い。現に、この一時間自分が遊ぶためには使っていない
だが今日はイレギュラーが起きていた。金獅子の襲撃により彼が所属する部隊の二人が軽くはない傷を負い、それの介抱。尾行の手配、船の準備と忙しかった
もし今回会議の招集がかかっていたとして、行けないと断りを入れていたならば彼もここまで狼狽えはしなかった
しかし招集に気付かず、断りも入れずローナをこの時間まで待たせていたのかと思うと……
彼の頭はパンク寸前だった
ローナ｢いやいや、今回は一緒に海軍からの任務をするんだよ〜！相変わらず頑張っているね♪｣
ヴァレ｢あ…、そうでしたか…｣
その言葉に、ヴァレンスは安堵の息を漏らした
ヴァレ｢よろしくお願いします。何か気になる事はありますか？｣
ローナ｢心配しなくて大丈夫だよ〜♪
おおらかに行こう♪｣
ヴァレ｢わかりました｣
まぁ、彼女の言う『大丈夫』は基本『大丈夫』では無いというのはヴァレンスは理解している
とはいえ、それを指摘したところで……なので、とりあえず目を離さないようにしようと決めた
ヴァレ｢あ、紅茶でもいれましょうか？隊長が来るまで時間がありますから｣
ローナ｢あ、紅茶飲む〜♪ミルク入がいい！｣
ヴァレ｢では船の中へ行きましょうか｣
ローナ｢わー！♪｣
……と、ローナは反対方向へ走り出した
ヴァレ｢ローナさんこっち！！船コレ！！｣
ローナ｢ありゃ？｣
とりあえずでは無い。『絶対』に目を離さないようにしよう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：闇呼び＆月姫州 x他1人 | 作成日時：2019年4月12日 23時
