【ONEPIECE】裏七×セイレーンＳＷ編 (ページ13)

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１１　出発……の前に、　＊闇呼びページ13

　センゴクの部屋の扉の前で、シャーチはローナに話しかけた

シャーチ｢部下には既に今回の任務の準備を任せています。後は私物をまとめるだけですが、貴女はどうですか？｣
ローナ｢そうだね...私は仲間を呼んでくるよ！｣
シャーチ｢わかりました＿｣
｢プルプルプル…ガチャ『隊長！ツバメが帰ってきました。船の準備も終わっているので、いつでも行けますよ』｣
シャーチ｢人数が増えた。予備の食料も備えておいてくれ。あとお前も来い｣
ヴァレ｢『元々着いて行くつもりでいたので、備蓄を増やすだけですよ』｣
シャーチ｢よし、一時間後には行くぞ｣
ヴァレ｢『はい！』｣

　夕方、金獅子がこのマリンフォードから去った時、彼女の部下であるヴァレンスという青年が一羽のツバメを尾行につけた
　そのおかげで、ほぼ同日に敵地に赴く準備はほとんどできていた

シャーチ｢一時間後に赴きます。広場にひかくてき小さめの軍艦がありますので、そちらに集合しましょう｣
ローナ｢はーい！先に待ってるね～｣
シャーチ｢オレの部下が待っているので、何かあればソイツに聞いて下さい。ヴァレンスと言います｣
ローナ｢うん！作戦でも考えてるね♪｣
シャーチ｢はい、それでは｣

　やりとりを終え、二人は別れた

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　ローナと別れたシャーチは、自分の荷物をまとめる前に医務室に寄った

　月明かりのみが照らす暗い部屋のなかで、カタン─とナイフを置く音が響き、頭や腕に包帯を巻いた痛々しい青年が扉の方を見る

｢……隊長？｣
シャーチ｢怪我はどうだ？ソマリ｣
ソマリ｢もう随分マシですよ。流石隊長の主治医だ｣
シャーチ｢ふ…、オレだけじゃなく、お前まで世話になったらヴァルド先生も大変だな｣
ソマリ｢アンタが言うな仕事人間｣

　敬語とタメ口が混ざったように喋るのはバステト・ソマリ
　隣で眠っているシャムの兄であり、共にシャーチの部隊『深緑の蟒蛇』に所属している、優秀な戦闘員だ

　夕方、金獅子に挑んだ時に負った傷を癒すためにここにいるのだが、シャーチはそんな彼の見舞いと一緒に仕事を持ってきた
　普通有り得ないと思うかも知れないが、動けると分かっているならば話は別。これもいい訓練になる…がシャーチ、そしてソマリの考えだ。部下想いなのか否か悩むが……

シャーチ｢じゃあ、よろしく頼むぞ｣
ソマリ｢飯を食え、寝ろ、頑張り過ぎるな。これ守らなかったって分かったらおつるさんに告げ口するんで｣
シャーチ｢…自重する｣