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4 十四舎一房3 ページ9

シクナ「瑠璃さん、今日は眠い日ですか?」
ラリマー「一定以上動けば眠くなりますねぇ…。
まぁ、彼女が出るのは一種目、多くて二種目ですから、寝ちゃう事はないですよ」
アン「『…でも、ちょっと嫌な予感する。なんか怖いの…』」
ホタル「…アンがそう言うって事は、497番、お前はなにか感じるか?」
シクナ「………………。」

ホタルに話を振られ、アンを強く抱きしめるシクナ。
なにかを感じているようだが、周りは何も言えない。それが彼を傷つける一つの要因になるからだ。

キャシー「シクナちゃん…?」
シクナ「………大丈夫。
《なにも》無ければ、何もない…から」

ラリマー「とりあえず、『朝礼』へ行きましょう。説明をするのですから、私たちは少し早く着かないと」
ホタル「携帯食を持ってきたから、待ってる間に食えばいい。
主任の分は……これかな」
カイト「それは瑠璃殿は味が濃いと言っておられました」
アロマ「眠いんなら、これが一番よ!」
ホタル「劇物はいれんじゃねえぞ…?」
アロマ「やだぁ…、信用なぁい…」

談笑しながら歩き出す面々。

その背後に、立ち尽くしたままのシクナがいた。



シクナ「…大丈夫、怖くない。瑠璃さんは強いんだから…」

そう言って先を行く者達の後を追い、走り出した。


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「♪〜♪♪」

カツカツ、コツコツ

高いヒール音を鳴らしヒビ割れている通路を歩く。
大量の書類を片手に持ちながら、一枚の紙を鼻歌交じりに読み進める。

ここの主任に渡すための資料が二つ。彼女はそれを届けに来た。

看守室へ繋がる曲がり角を曲がる時、ドタバタと何やら騒がしい音が聞こえた。

「??」

気にせず進もうと思い足を踏み出した時、ドンと低い音が響いき、書類が辺りを包むように舞った。

「あ、悪ッ」
「いや…」

「これ…と。あ、そっちにも」
「……ねぇ、ぶつかっておいて僕より紙の方が大事かい?女が尻餅をつけば引っ張り上げるのが紳士だろう?」
「あ…、悪い」
「別にいいよ。起き上がれるし。それに、君なんか逃げてるみたいだしね」

「あ〜…、忘れてた」
「僕、二つ渡しに来ただけだから。他は後で片付けるよ」
「悪い、じゃあな」
「ん…」

そう言って、黒髪の少年は立ち去っていった


[[なんか…、変わった奴だったな…]]




ここは十三舎


出会うべきではない二人が出会った場所だ。

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闇呼び(プロフ) - いまづきさん» 申し訳ございません!話がまとまれば新年大会編はできるだけまとめて更新しますので! (2017年10月22日 21時) (レス) id: 39d04e128d (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く再新待ってます! (2017年10月22日 21時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇呼び | 作成日時:2016年12月2日 0時

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