ひっそり暮らしてた少女は彼に出会って変わった……カナ？【城下町のダンデライオン】

原因 ページ31

【Aside】





ふと目を開けると隣で遥が寝ていた




そういえば私、また寝ちゃったんだ…

ひとつ欠伸をする





「はぁ…

私もまた能力が暴走したら

水も無いのに狐になっちゃう…



ううん、もしも狐にすらならなかったら…？」





嫌な事ばかりが

頭を駆け巡る





「あなたがここにいるからよ…」


「え？」





遥にしては声も高いし口調もおかしい

それに遥は寝ているし…





「あー

私の姿が見えないのか…」


「誰！？

もしかして貴方がさっきの笑い声の…」


「あー、はいはい、そーそー」





随分と適当な返事だ

一体誰なのだろうか…





遥の方を見るが以前として寝息を立てている





「もしかして貴方が原因なの？」


「私じゃないわよ

あなたがここにいるからって言ったじゃない」





私が…？





「そう、あんたが…」





なんだか心の中を読まれたようで

嫌な気持ちが広がる

怖い…

助けて…





「あんたがここにいるから

私達がきたのよ」


「達…？

他にもいるの？」


「そーよ、3人ほどね」





ほど…？





「そーよ、ほど



んまぁ

もうこのへんで終わりね

じゃ、またね((ﾌﾌｯ」





それいらい

その声はしなかった






私のせいなの…？

私が遥と出会ってしまったからなの…？





遥…私、どうすれば？…ーーー

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