ひっそり暮らしてた少女は彼に出会って変わった……カナ？【城下町のダンデライオン】

葵様 ページ18

【Noside】





遥が咳をしたとたん

コップの水がこぼれる

そう

Aに水滴がおちる

Aは覚悟したように

目をぐっとつぶった





「っあ！

マズイ！」





遥が

そういった時にはもう遅かった

光がAを、包む





「だから真水の扱いは気をつけてって！」





Aは

閉じていた目を開ける

すると…





「(ウソっ

思ってるよりも顔が…近すぎる…)」






Aの顔が一気に赤くなる

同様に遥も顔を赤らめる





「はじめまして

Aちゃん」


「はじめまして…

じゃないですっ！葵様！？

葵様と話せる日がくるとは

じゃなくて！


冷静にも程がありますよ！？」


「A…とりあえず

離れて…？」


「あっ

ごめん遥！！」





Aは急いで離れる





「(なんか突き放された気分)」





下を向くA





「ていうか！

岬様とか来たらどうするのこれ！

は、は、遥！水！」


「あ、あぁ

はい…」





Aに、コップを手渡す遥

いそいでコップの水をてに

軽くかけるA

するとAは狐に戻った

刹那





「遥〜

大丈夫〜？」





今度は岬が現れた





「岬か

大丈夫だから」


「なんか欲しいものとかある？」


「駅前のプリンで、いいから」


「わかった！

行ってくる〜！！」





遥はふぅとため息をつく





「ったく

A、水には気を付けて」


「遥が、でしょ！？」


「まぁまぁ、

Aちゃんその姿で喋ったら

危ないから気を付けてね」


「はい！」


「(明らかに態度が違う…)」


「じゃ、Aと下にいるから

何かあったら呼んでね」





葵はAを抱き上げて

部屋を出て行った




Aが嬉しすぎて

固まっていたのは言うまでもない←

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