ひっそり暮らしてた少女は彼に出会って変わった……カナ？【城下町のダンデライオン】

ベッド ページ16

【遥side】





『今日変じゃない？』





やけにそんな事を言われた

ベッドに入ってそんな事を思い返す





ガチャっと音を立てて

Aがはいってきた

どうやら仁王立ちして開けたようだ



え！？

A！？






焦って岬を見る

寝ている様子だ





ベッドの上に登ってきた

Aに話しかける





「Aどうしたの？」


「寝る場所が、ない

眠い…ふぁぁ〜」





大きなあくびをついて

僕のベッドの上で寝てしまうA

何をやっているのか…

僕はそっとAを抱き上げて

ベッドに入れる

なるべく距離をとって寝ることにした





つぎの日ーーーーーー





これをどうすれば…

A(狐)が

僕に抱きついている

狐の姿とはいえAだ

同い年の女子だ






「A？A？

起きてよ」





Aは起きる気配もなく

抱きつく力を強める





「熱い…」





Aの一言に驚いた





「遥…熱いよ…？」





起きているのだろうか？





「A？」





Aはいつの間にか起きていたようで

目を開けていた





「遥熱出た？」


「うそ…」


「熱いよ？」





どうやら風邪をひいたようだ…ーーーー

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