最強と妹

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五条



にしても、Aが来るの
ほんとに忘れてた

まさかこの僕が、可愛い可愛い妹の
高校デビューを忘れるなんて


…っと、学長に呼ばれてるんだった


今の時間は…、9時46分



確か30分に来いっ、て言われてたっけ？

ま、いっか


どーせぬいぐるみでも作ってるんだろーし
歩いてこー









ーーーー


｢遅い｣

｢悪いねぇ、学長｣


｢…まぁいい
呼んだ理由はわかっているだろ、悟｣


｢まぁ、Aのことでしょ？｣



今日呼び出すなんて、それ以外にないし

僕が勝手にAを入学させたこと
つい昨日知ったんだっけ？

伊地知が泣きそうになりながら
訴えてきたな



｢で？何が聞きたいの？｣



｢五条Aは何者だ｣

ギラッと、学長のサングラスが光る


それに思わず笑みが零れた

｢ははっ、やだな〜
その名の通り、僕の妹だよ｣


｢お前に妹はいないはずだ｣


｢それは3年前までね｣

｢……？｣


ここで入学を断られる訳にはいかない

ちゃんと答えなきゃなんだけど、
…どこまで話すべきかな



｢あの子は、五条家の遠い遠い親戚さ
訳あって僕の妹になってるわけだけど

…まぁ、学長にも悪い話じゃない
あの子が呪術師になれば即戦力さ

なんたって、あの子は
僕と同じ






……“六眼”の持ち主なんだから｣



｢…ッな｣


これがあるだけで彼女はもう、この世界において僕に次ぐ貴重な人材

逃す訳にはいかないだろう

｢…っと言っても、まだ未完成のものさ
感情の起伏とかで出てきちゃうだけの、ね

だからここで、他の呪術も一緒に覚えちゃって扱えるようにしちゃおう！ってこと｣



｢どう？悪い話ではないと思うよ

それに、これはあの子のためでもあるからさ


僕としては 許してくれると嬉しいんだけど？｣


この話を聞いて、学長も納得でしょ

この人怖い顔して優しいし



｢ってことで、僕はそろそろ
Aに会わないと死んじゃいそうだから行くね！｣


悠仁達と関わることで、Aの中の
何が変わってくれると嬉しいんだけどね

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