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僕が26、Aが13歳の時だった
僕にとって仕事のない珍しい日だった
でも、家の奴らは違う意味で特別な日だ
僕の生まれた日
所謂、誕生日というやつだ
次期当主の誕生日には、
毎回毎回、五条家本家に集まって挨拶やらなんやらやってるらしい
生憎僕は、もう成人済み
自分の誕生日なんて
あぁ、また1年生きたんだな
と、思うだけ
…ただ、学生の頃は少し違ったと思う
学長がいつもよりちょーとだけ優しくなってたり
普段素っ気ない硝子にも一言、“おめでとう”と言われる
………そして、傑も
あいつらに祝われるのが嬉しかった
最近は学長も忙しいし
硝子だって、隈までつくって頑張ってる
あーあ、せっかくの休みなんだけどな
家の奴らから散々連絡をよこされて、
3日も前からずーと電話が鳴り止まない
「悟、電話…なってる」
今起きてきたのか、髪をボサボサにしたAが寄ってきた
「いいのいいの」
ゆっくりと頭を撫でてやると、
まだ眠たそうに目を細める
そういや、Aには誕生日だって教えてないな
ふと、思った
2年前から一緒にいるんだけどな
わざわざ教えることもないし、今年もいいかと考えて、Aを抱えて布団に潜る
「悟…?起きないの?」
「うん、僕も眠いや」
「そっか、」
Aは僕の胸元に頭を寄せた
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和辛子チャンクン - あっ、最っ高 (2020年11月27日 20時) (レス) id: 41e89cb5b9 (このIDを非表示/違反報告)
AIKA(プロフ) - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年11月21日 19時) (レス) id: ee1c91436f (このIDを非表示/違反報告)
ろじゃ(プロフ) - やだ…最高だわ…五条先生の妹とか人生勝ち組やん… (2020年11月15日 22時) (レス) id: 6502c82acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AIKA | 作成日時:2020年11月15日 17時