第50話 ページ50
中原side
中原「………」
さっきから奥が騒がしい
ずっとキャーキャー聞こえる
中原「一体何やってンだ」
店内の椅子に腰をかけAの試着を待っていた
店「中原様」
中原「あ?どした」
店「綺麗なお方ですね」
中原「…………まァ」
店「お二人のご関係は」
中原「………まだ上下関係だ」
店「……まだ、ですか」
中原「なっ!」
無意識に俺は何を云って…
店「ご準備が終わったみたいですよ」
中原「だいぶ騒がしかったが何をそんなに___」
貴女「中也さん」
中原「・・・」
貴女「中也さん?」
純白の服がその綺麗な顔と黒髪を映えさせる
中原「ちょっと待ってくれ………」
貴女「はい」
顔が熱くなるのを感じ手で隠す
店「如何でしょうか中原様」
中原「……」
貴女「中也さん?似合いませんか」
中原「……似合う似合わねェの話じゃねェ」
普段ですら真っ黒なスーツを着こなす手前が…
いや普段のクールな印象が消え年相応に見える
貴女「どうしたんです?」
店「フフ、あらあら」
中原「…手前はそれが気に入ったのか」
貴女「なんでもいいです。店の方がこれが一番良いと言っていたので
中也さんにお見せしました」
中原「…」
嬉しそうに口元を抑える店員を睨む
店「このまま着て帰られますか?」
貴女「どっちでも__」
中原「スーツに着替えろ」
そのままでいられては心臓が持たねェ
貴女「やっぱ似合わないですか」
中原「そんなんじゃねェ
……似合ってる。」
貴女「ほんとですかっ」
中原「汚れるとまずいからさっさと着替えろ」
顔を直視出来ず背中を押す
店「判りやすいお方です」
中原「うるせェ」
155人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時