第48話 ページ48
貴女side
中原「お、美味そうなワインじゃねェか」
貴女「そうですか？」
丁寧に並べられているビンを手に取った中也さん
中原「そういや手前、飲めるか？」
貴女「飲んだことありません」
中原「そりゃァ良い。今度一緒に飲もうぜ」
貴女「……この年齢でワインの良さがわかるとは思いませんが」
嬉しそうにワインを購入した中也さん
そういえば自宅でまだ入ったことがない部屋があった
扉には『ワインセラー』と飾られていた
貴女「没落貴族の私より貴族だ…」
中原「待たせたな。」
貴女「あれ…ワインは、」
中原「家に送らせた」
貴女「…そんな事までできるんですね」
中原「それより、早く行くぞ」
貴女「え、何処へ？」
もう行く店は決まっているのだろうか
中原「此処だ」
貴女「えっ………呉服屋、？」
中也さんが立ち止まったのは
女物の綺麗な服がズラリ並んだ店だった
貴女「中也さん、そういう趣味が？」
中原「いくら手前でもぶっ飛ばすぞ」
……私は体術訓練で何度もあなたにぶっ飛ばされているのだが…
中原「手前のを買うに決まってンだろ」
貴女「えっ…私っ？！」
中原「当たり前だろ。
貴女「あ…」
そういえば
持っていた服は本当の家と一緒に燃え
マフィアになってからはスーツしか来ていなかった
強いて言うなら用意されていた寝間着くらい
中原「ほら、行くぞ」
貴女「あ、はい…」
店「お待ちしておりました中原様、太宰様」
中原「おう」
貴女「えっ」
店内に入れば上品な雰囲気で
店員達が皆お辞儀して待っていた
店「お久しぶりでございます」
中原「そうだな」
貴女「えっ」
やっぱ趣味なのだろうか
中原「何勘違いしてんだ手前
この店は俺が16ン時にやってた仕事の得意先。」
貴女「仕事？」
中原「宝石関係だ。つまらねェからこの話は終いだ。
こいつに似合うものを頼む」
店「かしこまりました。
太宰様、こちらへどうぞ」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (
レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！モチベ上がります頑張ります！！！ (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい！ (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高杉りた | 作成日時：2023年12月27日 18時
