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第44話 ページ44

貴女side






貴女「………ん…」




何時ものようにいい匂いがする




だけど中也さんは起こしに来てくれなかった




匂いにつられリビングに行くとそこには一人分の食事が用意されていた





ガタッ





貴女「…中也さん?」



中原「あァ…悪い。起こしたか」






目を擦りながら物音のした玄関へ向かえば靴を履いてる彼がいた




貴女「また…早朝に呼び出しを、?」


中原「…いや、」


貴女「どこへ?」


中原「本部だが、」



貴女「私も行きます」



中原「馬鹿、手前は寝てろ。」


貴女「行きます」


中原「……………」



____



__






中原「ボス、中原です」


森「入りなさい」





着いて来といてやっぱ辞めればよかったと後悔していた




だけど中也さんの様子がおかしい





紅葉「中也。A。」


中原「姐さん、」





首領の部屋には紅葉さんもいた





森「…言いたいことは分かっているよ」


中原「何故約束を違えたんですか」



貴女「………」




やっぱり………



昨夜から彼は怒っている…





森「そうだね。私は君との約束を破った。」


紅葉「約束?」


中原「太宰を俺不在で動かさぬ事。」


紅葉「Aが昨日行った任務は中也不在。


これは中也も怒るよのぉ」



森「……結果、Aくんは拷問を受けてしまったが

君は一切口を開かなかったそうだね」



貴女「……はい」



森「まずそれに称賛を送る。


………そして私が中也くんとの約束を破った訳だが…

入りたまえ」





首領の合図でぞろぞろ人が入ってくる





中原「…手前達…」


紅葉「昨夜、Aと任務に行った中也の部下かえ」




森「その通りだ。」



貴女「…」


皆無事だったんだな




黒男達「太宰さんっ」



貴女「えっ…?」





目が合うや否や突然皆が片膝を着いた





黒男達「ありがとうございましたっ」


貴女「えっ」




森「君は銃撃戦の最中、部下達を援護して回ったそうだね。


そして自らが囮となりここにいる全員を生きて返した。」



黒男「太宰さん…無礼をお許しください」



中原「…どういう事だ」



森「やはり気づいていなかったようだね中也くん」

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

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